北海道中央バス完全ガイド|路線・乗り方・支払い方法・高速バスを解説

北海道中央バス完全ガイド|路線・乗り方・支払い方法・高速バスを解説

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目次

この記事の要約

北海道中央バスは札幌・小樽を中心とした道央圏で路線バスを走らせる北海道最大規模のバス会社です。市民の足となる路線バスに加え、新千歳空港と札幌を結ぶ空港連絡バス、札幌から函館・旭川・帯広・釧路など道内主要都市へ向かう都市間高速バスを運行しています。

支払いは現金のほか、SAPICAやSuicaなどの交通系ICカードに対応。一部路線ではクレジットカードのタッチ決済も使えます。この記事では会社と路線網の全体像、乗り方・支払い・予約の手順、JRなど他の移動手段との違い、そして「自分の移動にバスを選ぶべきか」の判断材料まで、初めての方にも分かるように解説します。

北海道中央バスとは?道内最大のバス会社

結論から言います。北海道中央バスは「札幌圏で暮らす・旅するなら、避けては通れない交通インフラ」です。

理由は、その圧倒的な規模にあります。路線数は200を超え、系統数は500以上。保有車両は約1,000両にのぼり、北海道内の路線バス車両の約3割をこの1社が占めています。札幌市内はもちろん、小樽、岩見沢など後志・石狩・空知エリアの生活路線を幅広くカバーする、名実ともに道内最大のバス事業者です。

歴史も長い会社です。発足は1943年(昭和18年)。戦時中の交通統合政策により、後志・石狩・空知エリアの21のバス事業者が統合して誕生しました。本社は小樽市に置かれ、80年以上にわたって道央圏の暮らしを支え続けています。

私はこの会社を「北海道の移動の基礎体力」だと捉えています。派手さはありません。しかし、地下鉄が通らないエリアへの通勤通学も、空港から市内への移動も、札幌から地方都市への帰省も、その多くを中央バスが担っています。乗り方さえ覚えてしまえば、北海道での行動範囲は確実に広がります。

事業の全体像:バスだけではない

北海道中央バスの事業は、大きく4つに分けられます。

路線バス:札幌市内および道央圏の生活路線です。日常の通勤・通学・買い物の足として機能します。
空港連絡バス:新千歳空港と札幌市内・小樽を結びます。観光客が最初に出会う中央バスは、たいていこれです。
都市間高速バス:札幌を起点に、函館、旭川、帯広、釧路、北見・網走、知床方面など道内各地へ向かう長距離路線です。
定期観光バス・観光事業:札幌発着の定期観光バスのほか、ニセコアンヌプリや小樽天狗山のスキー場、ホテル、砂川ハイウェイオアシスなどの観光施設も運営しています。

「バス会社」の枠を超えて、北海道の観光と生活を面で支える企業。それが北海道中央バスの実像です。

路線網の全体像:どこへ行けるのか

利用シーン別に、路線網を整理します。

新千歳空港連絡バス:観光客の最初の一歩

新千歳空港に到着した旅行者にとって、最も身近な選択肢が空港連絡バスです。のりばは到着ロビーを出てすぐ目の前。大きな荷物を抱えて駅まで歩く必要がないのが、バス最大の利点です。

主要ルートの一例を挙げます(2026年4月改正時点)。

札幌都心行き(福住駅・市内ホテル経由):大人1,500円、約80分。すすきの、大通公園、JR札幌駅前などに停車し、市内主要ホテルの前まで運んでくれます。
麻生・北24条方面行き:大人1,500円、約65分。
大谷地行き:大人1,400円、約40分。地下鉄東西線への最速接続ルートです。
小樽行き:大人2,300円、約90分。空港から小樽へ乗り換えなしで直行できます。

注目したいのは「ホテルの前まで行ける」という点です。JR快速エアポートは速さで勝りますが、札幌駅からホテルまでの移動が別途必要です。スーツケースを引きずる距離を最小にしたいなら、バスに分があります。

都市間高速バス:札幌から道内全域へ

札幌を起点に、驚くほど多方面へ高速バスが走っています。主な路線を方面別に挙げます。

道南方面:高速はこだて号(函館)。2026年4月からは新千歳空港経由便も新設され、空港から函館へ直行できるようになりました。
道北方面:高速あさひかわ号(旭川)、高速ふらの号(富良野)、高速なよろ号(名寄)、高速るもい号(留萌)。
道東方面:ポテトライナー(帯広)、スターライト釧路号(釧路)、ドリーミントオホーツク号(北見・網走)、イーグルライナー(知床方面)、流氷もんべつ号(紋別)。
道央近郊:高速おたる号(小樽)、高速いわみざわ号(岩見沢)、高速とまこまい号(苫小牧)、高速よいち号(余市)、高速ニセコ号(ニセコ)、ほか滝川・三笠・栗山・岩内方面など。

ちなみにスターライト釧路号は、1987年に運行を開始した道内初の夜行路線バスです。夜に札幌を出て朝に釧路へ着く。宿泊費を1泊分浮かせられる走り方は、今も根強い人気があります。

多くの路線は他社との共同運行です。共同運行各社による総合案内サイト「楽得バス13」もあり、路線検索やキャンペーン情報をまとめて確認できます。

札幌市内・道央圏の路線バス

地下鉄駅と住宅地を結ぶフィーダー路線から、小樽・江別・北広島など近郊都市の生活路線まで、きめ細かく走っています。地下鉄との乗継割引制度があるのも札幌圏ならではの特徴で、ICカードを使えば自動的に割引が適用されます。詳しくは次の実践パートで解説します。

路線バスの乗り方:5ステップで完全マスター

ここからは実践編です。「バスの乗り方が分からなくて避けている」という方、意外と多いのではないでしょうか。北海道中央バスの路線バスは、次の5ステップで乗れます。

ステップ1:乗車口から乗る
ドアが2つある車両では、中央(後方寄り)のドアが乗車口です。ドアが1つの車両なら、そのドアから乗ります。

ステップ2:ICカードをタッチ、または整理券を取る
ICカードで支払う場合は、乗車口の読み取り部にカードをタッチします。現金で支払う場合は、整理券発行機から整理券を取ってください。整理券は「どこから乗ったか」を証明する紙です。均一運賃の路線では整理券が出ないこともあり、その場合はそのまま乗車して大丈夫です。

ステップ3:降車ボタンを押す
車内アナウンスで目的の停留所名が流れたら、降車ボタンを押します。

ステップ4:運賃を確認する
車内前方の運賃表示器に、整理券番号ごとの運賃が表示されます。自分の整理券番号の欄を見れば、支払う金額が分かります。

ステップ5:前方のドアから降りて支払う
運賃は降車時の後払いです。ICカードなら運賃箱の読み取り部にタッチ。現金なら整理券と運賃を運賃箱に入れます。

たったこれだけです。一度体験すれば、次からは何も迷いません。

現金払いの最重要注意点:おつりは出ない

初めての方が最もつまずくのがここです。バスの運賃箱は、おつりが出ません。

ぴったりの小銭がない場合は、車内の両替器で事前に両替します。ただし両替できるのは千円札と500円・100円・50円硬貨まで。一万円札や五千円札は両替できません。「財布に一万円札しかない」という状態でバスに乗るのは避けてください。これを防ぐ最も簡単な方法が、次に説明するICカードです。

支払い方法の完全ガイド:ICカードが最適解

結論を先に言います。北海道中央バスに乗るなら、支払いは交通系ICカードが最適解です。

使えるICカードの種類

札幌圏のICカード「SAPICA(サピカ)」に加え、KitacaやSuica、PASMO、ICOCAなど、全国相互利用対象の交通系ICカード10種類が使えます。つまり、本州で普段使っているSuicaがそのまま札幌のバスでも使えるということです。旅行者にとって、これは大きな安心材料です。

ICカードの利点は3つあります。第一に、小銭と両替の悩みから解放されること。第二に、整理券を取る必要がないこと。第三に、地下鉄との乗継割引が自動適用されることです。

地下鉄乗継割引:知らないと損する札幌ルール

札幌市内では、バスと地下鉄を乗り継ぐと運賃が割引になる制度があります。ICカードで乗車すれば、同じカードで乗り継ぐだけで自動的に割引が適用されます。手続きは一切不要です。

ひとつだけ注意点があります。1枚のICカードで複数人分の運賃を支払うと、乗継割引は適用されません。家族やグループで移動するなら、1人1枚ずつICカードを持つのが鉄則です。

SAPICAならポイントも貯まる

札幌に住んでいる方、長期滞在する方には、地元カードのSAPICAをおすすめします。利用額に応じてポイントが貯まり、次回以降の運賃に自動で充当されるためです。実質的な割引として機能します。記名式なら紛失時の再発行もでき、オートチャージの設定も可能です。

クレジットカードのタッチ決済も拡大中

もうひとつの新しい選択肢が、クレジットカードのタッチ決済です。空港連絡バスなどで2024年に導入され、2025年11月には小樽方面の高速4路線にも拡大されました。手持ちのタッチ決済対応カードやスマホをかざすだけで乗車できます。ICカードを持たない訪日観光客や、チャージの手間を省きたい方には便利な仕組みです。対応路線は順次拡大中なので、最新の対応状況は公式サイトで確認してください。

高速バス・空港連絡バスの利用手順

長距離路線には、路線バスとは違う作法があります。

予約の要否をまず確認する

都市間高速バスには「予約制」の路線と「予約不要(先着順)」の路線があります。函館や釧路、帯広など長距離の路線は予約制が基本です。座席数が限られているため、特に週末や連休は早めの予約が安心です。予約は電話のほか、高速バス予約サイトからも可能です。

一方、小樽線のような近距離高速路線は、予約不要で乗れる便が中心です。地下鉄感覚で使えます。自分が乗りたい路線がどちらのタイプかは、公式サイトの路線ページで最初に確認してください。

空港連絡バスの乗り方

新千歳空港でのバス乗り場は、到着ロビーを出てすぐです。国内線と国際線で乗り場番号が異なり、行き先によっても乗り場が変わります。乗車券は空港内のバスカウンターで購入でき、クレジットカードも使えます。ICカードでの乗車も可能です(中央バス運行便)。

ここで裏ワザをひとつ。同じ区間を往復する予定があるなら、カウンターで回数券の利用を検討してください。片道ずつ買うよりお得になります。札幌〜空港間を何度も移動する出張者には、特に効果的です。

ダイヤ改正に注意

バスの時刻表は固定ではありません。中央バスでは毎年4月にダイヤ改正が行われるほか、夏ダイヤへの更新など、年に複数回時刻が変わります。「前に調べた時刻」を信じて空港に向かうのは危険です。乗車前には必ず公式サイトで最新の時刻表を確認する習慣をつけてください。

定期観光バスという選択肢:運転せずに名所を巡る

見落とされがちですが、北海道中央バスには「定期観光バス」という魅力的な商品があります。

定期観光バスとは、決まったコースで観光名所を巡ってくれる、予約制の観光ツアーバスです。札幌を発着点に、道央圏の見どころを効率よく回れます。個別に路線バスを乗り継ぐ手間も、レンタカーを借りる負担もありません。

この選択肢が輝くのは、次のような場面です。運転免許がない、または雪道運転に自信がない。滞在日数が短く、効率よく名所を押さえたい。移動の計画を立てること自体が負担に感じる。こうした方にとって、座っているだけで観光が完結する定期観光バスは、費用以上の価値があります。

コース内容や運行期間は季節ごとに変わります。特に冬季は雪景色を楽しむコースが組まれるなど、季節限定の魅力もあります。旅行の日程が決まったら、公式サイトでその時期のコースをチェックしてみてください。

お得に乗るためのきっぷ・割引情報

同じ移動なら、少しでも安く。知っておくと得する制度をまとめます。

往復乗車券・回数券:都市間高速バスや空港連絡バスでは、往復での購入や回数券の利用で片道あたりの単価が下がる場合があります。同じ区間を繰り返し使う予定があるなら、窓口で確認する価値があります。

SAPICAのポイント制度:前述の通り、SAPICAは利用額に応じてポイントが貯まり、運賃に自動充当されます。日常的に乗る方ほど、実質割引の恩恵が大きくなります。

外国人旅行者向けフリーパス:訪日観光客向けに、指定路線が乗り放題になる乗車券も販売されています。海外から友人や家族が来る際には、教えてあげると喜ばれる情報です。

福祉割引:身体障害者手帳などをお持ちの方への割引制度があります。適用条件や割引率は路線によって異なるため、事前に公式サイトまたは営業所で確認してください。

ひとつ注意点があります。かつて存在した「中央バスカード」という磁気式のプリペイドカードは、すでに廃止されています。古い情報サイトには今も記載が残っていることがありますが、現在の主役はICカードです。情報の鮮度には気をつけてください。

冬のバス利用術:雪国ならではの心得

北海道のバスを語るうえで、冬の話は避けて通れません。雪の季節を快適に乗り切るコツをお伝えします。

時間に余裕を持つのが大前提

大雪の日、バスは遅れます。これはもう、自然現象として受け入れてください。道路状況が悪化すれば、普段10分の区間に30分かかることもあります。冬期は「1本早い便に乗る」「乗り継ぎに余裕を持たせる」を基本動作にしましょう。特に空港連絡バスでフライトに向かう日は、夏の感覚より大幅に前倒しした計画が安全です。

運行情報の確認を習慣にする

猛吹雪の日には、路線の運休や区間運休が発生します。出発前に公式サイトの運行情報を確認する。この一手間が、バス停で凍えながら来ないバスを待つ事態を防ぎます。都市間高速バスは高速道路の通行止めの影響も受けるため、長距離移動の日は道路情報にも目を通しておくと万全です。

バス停での待ち方にもコツがある

冬のバス停は寒さとの戦いです。時刻表ぴったりに行くのではなく、接近情報を確認してから家を出る。屋根や風よけのあるバス停なら、その中で待つ。足元は滑りにくい冬靴で。当たり前のことの積み重ねが、冬のバス生活の快適さを決めます。

それでも、私は冬こそバスの価値が上がると考えています。自分で雪道を運転するリスク、駐車場の雪かき、凍結路でのヒヤリハット。それらをすべてプロに任せられるのですから。

よくある失敗と回避策

初めての利用者が陥りがちな失敗を、先回りして潰しておきます。

失敗1:一万円札しか持たずに乗る
車内で両替できるのは千円札と一部硬貨のみです。高額紙幣は両替できず、運賃も払えず、気まずい時間が流れます。回避策は、ICカードを持つこと。これですべて解決します。

失敗2:前のドアから乗ろうとする
中央バスの路線バスは中ドア乗車・前ドア降車が基本です。前から乗ろうとすると、降りる人と衝突します。「乗るのは真ん中、降りるのは前」と覚えてください。

失敗3:古い時刻表を信じて行動する
ダイヤは毎年4月をはじめ、年に複数回改正されます。昨年の時刻をメモした紙や、更新日の古いまとめサイトを頼りにすると、存在しない便を待つことになります。回避策は、公式サイトの時刻表をその都度確認することです。

失敗4:予約制の高速バスに予約なしで行く
予約制路線では、満席なら乗れません。特に連休や年末年始の函館・釧路・帯広方面は席が埋まります。長距離路線に乗ると決めたら、その場で予約まで済ませるのが鉄則です。

失敗5:1枚のICカードで家族全員分を払う
支払い自体は可能ですが、地下鉄乗継割引が適用されなくなります。家族分の運賃を1枚で払うのは、割引を自ら手放す行為です。1人1枚が原則です。

車内設備とマナー:快適に乗るために

最後に、車内での過ごし方にも触れておきます。

都市間高速バスの車両には、リクライニングシートやトイレ付きの車両など、長距離移動を支える設備が用意されています。夜行のスターライト釧路号が導入した横3列シートは、隣席を気にせず休める仕様として、運行開始当初から高い支持を得てきました。

マナー面では、車内での通話は控える、優先席付近では配慮する、といった一般的なルールに加え、近年はモバイルバッテリーの取り扱いについて注意喚起が行われています。発火リスクのある製品の扱いには気をつけ、車内アナウンスや掲示の案内に従ってください。

また、路線バスはバリアフリー対応車両の導入が進んでおり、車いすやベビーカーでの利用にも対応しています。乗務員に声をかければ、スロープの設置など必要なサポートを受けられます。困ったときは遠慮なく頼ってください。

路線・時刻の調べ方:ツールを使いこなす

「どのバスに乗ればいいか分からない」。この悩みは、調べ方さえ覚えれば解消します。目的別に使うべきツールを整理します。

公式サイトの時刻表検索:停留所名や路線名から時刻表を調べられます。ダイヤ改正が反映された一次情報なので、最終確認はここで行うのが確実です。高速バスと空港連絡バスは、それぞれ専用の案内ページが用意されています。

さっぽろえきバスナビ:札幌圏の移動なら、出発地から目的地までの経路・運賃・乗継情報をまとめて検索できるこのサービスが便利です。バスと地下鉄をまたいだルート検索に対応しているのが強みです。

乗換案内アプリ:GoogleマップやYahoo!乗換案内などの一般的なアプリも、中央バスの路線検索に対応しています。旅行者は使い慣れたアプリでまず大枠を調べ、乗車直前に公式サイトで時刻を確認する二段構えがおすすめです。

バスの接近情報:冬のバス停で凍えないために覚えておきたいのが、バスの現在地が分かる接近情報サービスです。「あと何分で来るか」が分かるだけで、待ち時間のストレスは劇的に減ります。

調べる力は、バスを使いこなす力そのものです。最初の1回だけ丁寧に調べれば、2回目からは同じルートを迷わず使えます。

シーン別モデル活用例

具体的なイメージが湧くように、3つの利用シーンを描いてみます。

シーン1:2泊3日の札幌・小樽観光

初日、新千歳空港に到着。空港連絡バスでホテル前まで直行し、荷物を預けて身軽に観光へ。2日目は高速おたる号で小樽へ日帰り旅。予約不要の気軽さで、思い立ったタイミングで乗れます。最終日はホテル前からまた空港連絡バスで空港へ。全行程、重いスーツケースを引いて歩いたのはホテルのロビーだけ。これがバス中心の旅の快適さです。

シーン2:札幌から帯広への帰省

学生のAさんは、年末の帰省にポテトライナーを選びました。理由はシンプルで、JR特急より運賃が安いからです。事前にウェブで座席を予約し、当日は乗り場へ向かうだけ。車内ではスマホを見ているうちに帯広に到着します。浮いた差額は、家族へのお土産代になりました。

シーン3:地下鉄駅から離れた住宅地での通勤

札幌市内在住のBさんの自宅は、最寄りの地下鉄駅まで徒歩25分。そこで、自宅近くのバス停から地下鉄駅までバスを使い、地下鉄に乗り継ぐ通勤スタイルにしています。SAPICAで乗り継げば割引が自動適用され、ポイントも貯まります。冬の凍結路を25分歩くリスクを考えれば、バス代は安全への投資でもあります。

こうして見ると、バスは「観光」「帰省」「日常」のすべての場面で、それぞれ違う価値を発揮することが分かります。

JR・地下鉄・タクシーとの使い分け

「バスとJR、どちらで行くべきか」。代表的な移動シーンで比較します。

新千歳空港〜札幌:JR快速エアポートとの比較

速さ:JRの圧勝です。快速エアポートなら札幌駅まで最速約40分。バスは約80分かかります。
料金:バスがやや安く、大人1,500円。JRは自由席で1,300円前後ですが、快適な指定席を選ぶと逆転します。
利便性:ここがバスの主戦場です。バスは市内主要ホテルの前まで直行します。大きな荷物がある、ホテルが駅から遠い、乳幼児連れ。こうした条件なら、乗り換えゼロのバスが総合的にラクです。
混雑リスク:JRは混雑時に立ち乗りの可能性がありますが、バスは着席できるのが基本です。

結論はこうです。「速さ最優先で身軽ならJR、荷物が多くホテル直行したいならバス」。

札幌〜道内都市:高速バスとJR特急の比較

たとえば札幌〜旭川。JR特急なら約1時間25分、高速バスなら約2時間です。速さはJR、安さはバスという構図が基本になります。函館や釧路などの長距離になるほど所要時間の差は開きますが、運賃差も大きくなります。

高速バスが特に輝くのは3つの場面です。第一に、予算を抑えたい学生や若者の帰省・旅行。第二に、夜行便(スターライト釧路号)で宿泊費と時間を同時に節約したいとき。第三に、JRの駅から離れた場所(ニセコ、知床方面など)へ直行したいときです。

札幌市内:地下鉄・タクシーとの使い分け

市内移動の基本は地下鉄です。速くて定時性が高い。ただし地下鉄駅から離れた住宅地や施設へは、バスが毛細血管のように補完しています。「地下鉄+バス乗継割引」の組み合わせが、札幌市民の標準的な移動術です。深夜や悪天候時、乗り換えが難しい事情があるときはタクシーと使い分けましょう。

あなたはバスを選ぶべきか?判断のポイント

ここまでの情報を、利用者タイプ別の判断材料に落とし込みます。

北海道中央バスの利用が向いている人

荷物の多い旅行者。空港からホテル前まで直行できる価値は、スーツケースが重いほど大きくなります。
交通費を抑えたい人。都市間の移動費はJR特急より安く、夜行便なら宿代も浮きます。
JRが通らない場所へ行く人。ニセコ、知床方面、地下鉄空白地帯の住宅地など、バスでしか効率的に行けない場所は多くあります。
運転したくない・できない人。冬の北海道の雪道運転は、慣れない方には危険です。プロの運転に任せるのは合理的な選択です。

他の手段を検討したほうがいい人

とにかく時間を最優先する人。都市間の速達性ではJR特急が上です。
乗り物酔いしやすい人。長距離バスは数時間の乗車になります。心配な方は休憩の多い便や列車を選びましょう。
深夜早朝に移動したい人。夜行便以外のバスは運行時間帯が限られます。時刻表との相談が必要です。

迷ったときの判断フロー

シンプルな判断基準を示します。まず「JRの駅から目的地まで遠いか」を考える。遠いならバス優位です。次に「時間とお金のどちらを優先するか」。時間ならJR、お金ならバス。最後に「荷物と同行者」。大荷物・子連れ・高齢者連れなら、乗り換えの少ないバスの快適さが効きます。この3問で、たいていの移動は答えが出ます。

よくある質問

Q1. 時刻表はどこで調べられますか?

北海道中央バスの公式サイトで、停留所名や路線名から検索できます。高速バスと空港連絡バスは専用の案内ページがあります。ダイヤは4月の改正をはじめ年に複数回変わるため、乗車直前に最新情報を確認するのが確実です。

Q2. SuicaやPASMOは使えますか?

使えます。SAPICAに加え、Kitaca・Suica・PASMO・ICOCAなど全国相互利用対象の交通系ICカード10種類に対応しています。本州で使っているカードがそのまま使えます。ただし一部利用できない路線もあるため、長距離高速バスでは事前確認をおすすめします。

Q3. 運賃の支払いはいつ、どうやってしますか?

路線バスは降車時の後払いが基本です。ICカードなら乗車時と降車時に読み取り部へタッチ。現金なら乗車時に整理券を取り、降車時に整理券と運賃を運賃箱に入れます。おつりは出ないため、事前に車内両替器で両替してください。高額紙幣は両替できません。

Q4. 高速バスは予約が必要ですか?

路線によります。函館・帯広・釧路など長距離の都市間高速バスは予約制が基本です。小樽線など近郊の高速路線は予約不要の便が中心です。乗りたい路線の予約要否を、公式サイトで最初に確認してください。

Q5. 新千歳空港から札幌市内までの料金と時間は?

札幌都心行きで大人1,500円、所要約80分です(2026年4月改正時点)。市内主要ホテルの前に停車する便もあり、荷物が多い方に向いています。乗り場は到着ロビーを出てすぐです。

Q6. 地下鉄との乗り継ぎで割引はありますか?

あります。札幌市内では、ICカードで同一カードのままバスと地下鉄を乗り継ぐと、乗継割引が自動適用されます。ただし1枚のカードで複数人分を支払うと適用されないため、1人1枚ずつカードを用意してください。

Q7. 冬の運行は大丈夫ですか?

中央バスは雪国のバス会社として長年の運行ノウハウを持っていますが、大雪や吹雪の日は遅延や運休が発生します。冬期は時間に余裕を持った計画を立て、運行情報を公式サイトで確認してから出発してください。

まとめ:乗り方を覚えれば、北海道の移動が変わる

最後にこの記事の要点を振り返ります。

北海道中央バスは、道内最大規模のバス会社です。札幌圏の路線バス、新千歳空港連絡バス、道内各地への都市間高速バスまで、北海道の移動を広くカバーしています。乗り方は「中ドアから乗り、ICカードをタッチまたは整理券を取り、降車時に後払い」。この基本さえ覚えれば、もう迷いません。

支払いはSuicaなど手持ちの交通系ICカードがそのまま使え、地下鉄乗継割引も自動適用。高速バスは路線によって予約制と予約不要があるため、事前確認が肝心です。JRとの使い分けは「時間ならJR、料金と乗り換えの少なさならバス」が基本線です。

バスは、時刻表と乗り方さえ分かれば、これほど頼れる移動手段はありません。次の北海道の移動では、ぜひ中央バスを選択肢に加えてみてください。公式サイトで路線と時刻を調べるところから、快適なバス旅が始まります。

※運賃・路線・ダイヤなどの情報は執筆時点のものです。最新情報は必ず北海道中央バス公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

北海道で暮らして30年。1児の父親です。
北海道での生活や北海道の観光地など、北海道にかかわることを取り上げていきたいと思います。

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