北海道の年間降雪量ランキング【2026年版】市町村別データ・豪雪地帯ランキング・雪が多い理由・雪対策を北海道在住30年の筆者が完全解説
こんにちは。北海道の雪国びよりのからすです。北海道の雪、本当に嫌になりますよね。
「北海道で年間降雪量が最も多い市町村はどこ?」「北海道の年間降雪量ランキングのデータを見てみたい」「札幌・旭川・帯広・函館・釧路の年間降雪量はそれぞれどれくらい?」
「北海道のどのエリアが最も雪が多い?どのエリアが最も少ない?」「北海道の雪が多い地域と少ない地域ではどんな生活の違いがある?」
「北海道に移住を検討しているが、雪が少ない地域を選びたい」「北海道のスキー場がある地域の降雪量はどれくらい?」「日本一雪が多い場所は北海道にある?それとも本州の豪雪地帯?」
道民は道外の人からこんなことを耳にすることが多いのではないでしょうか。北海道は、日本の中で最も雪が多く、最も長く冬が続く地域として知られています。
しかし、北海道の中でも降雪量は地域によって大きく異なるという事実を、正確に理解している人は意外と少ないです。
旭川・占冠・倶知安(ニセコ)のような豪雪地帯と、釧路・根室のような比較的雪が少ない太平洋沿岸では、同じ北海道でも年間降雪量に数倍の差があります。函館周辺も少ないですよね。
北海道への移住を検討している方、スキー旅行を計画している方、北海道の雪対策を知りたい方、気候データに興味がある方にとって、北海道の年間降雪量の正確なデータと理解は非常に重要です。
この記事では、北海道・札幌市で20年以上生活し、北海道各地の雪の実態を肌で感じてきた筆者が、北海道の年間降雪量ランキング・市町村別データ・エリア別の降雪量の違いとその理由・豪雪地帯の生活実態・雪が少ない地域・スキー場の降雪量・北海道の雪対策・移住者への雪に関するアドバイスを、気象データと実体験をもとに徹底解説します。
北海道の年間降雪量:基本的な知識と見方
年間降雪量のデータを正確に読み解くために、基本的な知識を整理します。
「降雪量」と「積雪深」の違い
降雪量(年間降雪量)と積雪深(最深積雪)は、混同されやすいが全く異なる指標です。
- 降雪量(年間降雪量):
1年間(または冬季)に降り積もった雪の合計量(cm)のことです。
雪が降るたびに加算していく累積値であり、融雪した分は含みません。
年間降雪量が多い地域=雪がたくさん降る地域を示す指標です。 - 積雪深(最深積雪):
ある時点での地面に積もっている雪の深さ(cm)のことです。
その冬のピーク時にどれだけ深く雪が積もったかを示す指標です。
年間降雪量が多くても、気温が高く融雪が速ければ最深積雪は少ない場合があります。
北海道の降雪量ランキングを見る際には、この2つの指標の違いを理解した上でデータを読むことが重要です。
北海道の降雪量データの情報源
北海道の降雪量に関する公式・信頼性の高いデータは、以下のソースから入手できます。
- 気象庁(国土交通省気象庁):
各地点の気象観測データ(年間降雪量・最深積雪・気温等)を公式公表しています。
気象庁の「過去の気象データ検索」で、各地点の年間降雪量の平年値・過去データを確認できます。 - 国土交通省・豪雪地帯対策特別措置法に基づく指定情報:
豪雪地帯・特別豪雪地帯の指定基準・指定市町村リストを公表しています。 - 北海道開発局・北海道庁:
北海道内の降雪・積雪に関する詳細な地域別データを公表しています。
北海道の年間降雪量ランキング:主要地点データ
気象庁の観測データをもとにした、北海道の主要地点の年間降雪量ランキングを解説します。以下のデータは、気象庁の平年値(1991〜2020年の30年平均)をもとにした参考値です。
年によって実際の降雪量は大きく変動するため、あくまで平均的な傾向として参照してください。
北海道主要地点の年間降雪量ランキング(平年値)
- 第1位:倶知安(くっちゃん・後志地方)
年間降雪量の平年値は約1,770cm(17.7m)です。
日本国内の主要気象観測地点の中でも最大水準の年間降雪量を誇ります。
ニセコスキーリゾートのある倶知安町は、「世界最高の雪質のスキー場」として国際的に知名度が高い地域です。 - 第2位:旭川(あさひかわ・上川地方)
年間降雪量の平年値は約730cm(7.3m)です。
道北・上川盆地の中心都市である旭川は、「内陸部の豪雪都市」として全国的に知られています。 - 第3位:札幌(さっぽろ・石狩地方)
年間降雪量の平年値は約595cm(5.95m)です。
人口195万人の大都市である札幌が、年間約6mもの雪が降る豪雪都市であるという事実は、道外の人々に驚かれることが多いです。 - 第4位:岩見沢(いわみざわ・空知地方)
年間降雪量の平年値は約775cm(7.75m)です。
岩見沢市は「豪雪都市・岩見沢」として有名であり、1990年代から2000年代初頭には年間降雪量が1,000cmを超えたシーズンもあります。 - 第5位:小樽(おたる・後志地方)
年間降雪量の平年値は約490cm(4.9m)です。
日本海に面した小樽は、日本海からの湿った雪雲の影響を受けやすい地域です。 - 第6位:稚内(わっかない・宗谷地方)
年間降雪量の平年値は約490cm(4.9m)です。
日本最北端の都市である稚内は「極寒の地」というイメージだが、年間降雪量は内陸の旭川より少ないという意外な事実があります。 - 第7位:留萌(るもい・留萌地方)
年間降雪量の平年値は約470cm(4.7m)です。
日本海側の留萌地方は、日本海からの降雪の影響を受けやすいエリアです。 - 第8位:帯広(おびひろ・十勝地方)
年間降雪量の平年値は約235cm(2.35m)です。
十勝の中心都市である帯広は「晴れの多い太平洋側気候」で、年間降雪量は札幌の約4割程度と少ないです。 - 第9位:函館(はこだて・渡島地方)
年間降雪量の平年値は約225cm(2.25m)です。
北海道の南端に位置する函館は、「北海道の中では比較的温暖で降雪量が少ない」地域として知られています。 - 第10位:釧路(くしろ・釧路地方)
年間降雪量の平年値は約100cm(1.0m)です。
太平洋沿岸の釧路は、「北海道で最も雪が少ない主要都市のひとつ」という意外な事実があります。
北海道の特殊な降雪地点:山岳アメダスデータ
気象台・アメダスの観測地点以外でも、北海道の山岳地帯には更に多くの雪が降る場所があるという点も重要です。
大雪山系・日高山脈の山岳地帯では、年間降雪量が2,000cmを超える場所もあると推定されています。
倶知安周辺のニセコエリアの山岳部(羊蹄山麓・ニセコアンヌプリ山頂付近)では、シーズン累積降雪量が15〜20mに達することも珍しくないという観測結果があります。
北海道の降雪量が多い理由:気象メカニズムの解説
なぜ北海道の特定の地域はこれほど多くの雪が降るのかを、気象学の観点から解説します。
理由①:シベリア高気圧と日本海低気圧のメカニズム
北海道に大量の雪をもたらす最大の要因は、冬型の気圧配置(シベリア高気圧が発達し、日本海に低気圧が発生する気圧配置)です。
シベリア大陸から吹き出す冷たく乾燥した空気(シベリア寒気団)が、日本海上を流れる際に海面からの水蒸気を大量に吸収して雪雲(筋状雲)を形成する、というメカニズムがあります。
この日本海からの雪雲が北海道の日本海側・北西側の地域に流れ込み、大量の降雪をもたらすという気象パターンが、北海道の冬型降雪の基本です。
理由②:山岳地形による「地形性降雪」の増幅
倶知安(ニセコ)の年間降雪量が突出して多い理由は、羊蹄山(標高1,898m)・ニセコアンヌプリ(標高1,308m)などの山岳が、日本海から流れ込む雪雲を強制的に上昇させ、降雪量を増幅させる「地形性降雪」が起きているためです。
山岳にぶつかった湿った空気が強制上昇し、急速に冷却されて大量の雪が降る(山岳効果)という地形性降雪が、倶知安の驚異的な降雪量の主因です。
同じ理由で、岩見沢も夕張山地の風下側に位置するため、局地的に降雪量が増幅されるという地形的特性があります。
理由③:内陸盆地地形による「放射冷却」と降雪
旭川が北海道内陸部で特に降雪量が多い理由は、上川盆地という内陸盆地の地形と、山岳に囲まれた地形が降雪の集積を促進するためです。
内陸盆地は放射冷却が強く、気温が極端に下がりやすいため、降った雪が融けにくく、積雪深も深くなりやすいという特性があります。
旭川の最低気温が過去に-41.0℃を記録(1902年)しているという事実が、内陸盆地の放射冷却の激しさを示しています。
理由④:釧路・根室の雪が少ない理由
北海道の太平洋側(釧路・根室・厚岸等)が、日本海側と比べて雪が圧倒的に少ない理由も解説します。
太平洋側は、冬型の気圧配置時に山地(日高山脈・狩勝山地)が日本海からの雪雲をブロックするという地形的保護があるため、日本海側の降雪の影響を受けにくいです。
釧路沖を流れる親潮(寒流)の影響で夏は冷涼・霧が多いという太平洋側気候を持つ釧路が、「北海道の中で最も雪が少ない主要都市」になっている理由がここにあります。
釧路は夏が冷涼で冬の降雪が少ないという気候的特性から、「寒いのは嫌だが雪かきも嫌だという方には意外と住みやすい地域」として、移住希望者から評価されることがあります。
北海道の豪雪地帯指定:法律に基づく公式指定
豪雪地帯対策特別措置法(豪雪地帯法)に基づいて、国が公式に指定している「豪雪地帯・特別豪雪地帯」について解説します。
豪雪地帯・特別豪雪地帯の定義
- 豪雪地帯:
積雪が特に著しく、そのため産業の発展・住民の日常生活等に著しい支障を受けている地域として、国が指定した地域です。 - 特別豪雪地帯:
豪雪地帯の中でも特に積雪が深く、かつ産業基盤が弱く社会的条件が著しく低位にある地域として、さらに厳しい基準で指定された地域です。
北海道の豪雪地帯・特別豪雪地帯指定状況
北海道内の多くの市町村が豪雪地帯・特別豪雪地帯に指定されているという事実は、北海道の降雪の深刻さを公式に認定するものです。
- 特別豪雪地帯(北海道内の主な指定地域):
後志地方(倶知安町・ニセコ町・蘭越町・共和町等)、空知地方(岩見沢市・夕張市・歌志内市・芦別市・赤平市等)、上川地方(旭川市・富良野市・美瑛町等)、留萌地方(留萌市・増毛町等)、宗谷地方(名寄市等)、日高地方の一部が含まれます。 - 豪雪地帯(特別豪雪地帯に準じる指定地域):
石狩地方(札幌市・小樽市等)、胆振地方の一部、渡島地方の一部、十勝地方の一部が指定されています。
豪雪地帯・特別豪雪地帯に指定された市町村は、除雪費用補助・住宅の雪対策補助・道路除雪の国費補助などの行政支援を受けられるという実用的なメリットがあります。
エリア別:北海道の降雪量の特徴と生活実態
エリアごとの降雪量の特徴・雪の質・生活への影響を、実体験をもとに詳しく解説します。
日本海側エリア(後志・留萌・日本海沿岸)
日本海側エリアは、北海道の中で最も降雪量が多いエリアです。
倶知安・ニセコ・岩内・積丹・留萌・増毛などの地域が含まれます。
- 雪の特徴:
日本海からの比較的温かく湿った空気が冷やされて降る雪のため、「パウダースノー(乾いたさらさらの雪)」と「しっとりとした重い雪」が混在します。 - 生活への影響:
年間を通じて除雪作業が最も大変なエリアです。
屋根への積雪・落雪・雪崩のリスクが高く、道路の視程障害(ホワイトアウト)が発生しやすいです。 - ポジティブな側面:
倶知安・ニセコのパウダースノーは「世界最高品質のスキー雪」として国際的に評価されており、スキーリゾートとして世界中から旅行者が集まります。
内陸エリア(空知・上川・道北内陸)
内陸エリアは、「降雪量が多い、かつ気温が極端に低い」という二重の厳しさを持つエリアです。
旭川・岩見沢・富良野・深川・名寄・士別などの地域が代表的です。
- 雪の特徴:
内陸部の気温が低いため、非常に乾燥したパウダースノーが降りやすいです。
旭川・富良野のパウダースノーは、「ジャパンパウダー(北海道パウダースノー)」としてスキーヤーに世界的に知られています。 - 生活への影響:
低温でパウダースノーは軽くて除雪しやすい一方、吹雪(地吹雪)が激しく、ホワイトアウトのリスクが高いです。
旭川の冬は最低気温がマイナス15〜20℃になることがあるため、自動車のエンジンがかからない、水道管が凍結するというトラブルが日常的に起こります。
道央エリア(石狩・後志の道央部)
札幌を中心とした道央エリアは、「年間降雪量595cm、世界最大の豪雪都市のひとつ」という特殊な環境にあります。
人口195万人の大都市が毎年6m近くの雪が降るという環境は、世界の主要都市の中でも最も降雪量が多い都市のひとつとして国際的にも注目されます。
- 雪の特徴:
日本海側の影響を受けた「やや重めの雪」と、内陸の影響を受けた「パウダースノー」が混在します。 - 除雪体制:
札幌市は世界最大規模の都市除雪システムを誇り、年間除雪費用が数百億円規模に達します。
市内の幹線道路は毎日除雪されますが、住宅街の細い道路の除雪は住民・自治体が連携して行います。 - 筆者の実体験:
20年間、札幌で雪かきをし続けてきましたが、雪かきは北海道人にとって冬の日常という感覚になっています。
大雪が降った翌朝の雪かきは体力を使いますが、終わった後の達成感は独特の爽快感があります。
道東エリア(十勝・釧路・根室・オホーツク)
道東エリアは、北海道の中で最も雪が少ないエリアです。帯広・釧路・根室・北見・網走・紋別などが含まれます。
- 雪の特徴:
降雪量は少ないですが、気温が低いため積雪は長期間残ります。
特に帯広・北見などの内陸部は「日照時間が長く晴れが多い(十勝晴れ)」ですが、気温は非常に低く、マイナス20℃以下になることもあります。 - 生活への影響:
除雪の頻度は日本海側より少ないですが、気温が低いため路面の凍結が非常に激しく、アイスバーン(路面氷結)による自動車事故のリスクが高いです。 - 釧路の特殊性:
釧路は年間降雪量が100cm程度と北海道で最も少ない主要都市のひとつですが、夏は霧が多く気温が低い(最高気温が20℃を超えない日も多い)という全く異なる気候の厳しさがあります。
道南エリア(渡島・桧山)
道南エリアは、北海道の中で最も温暖で雪が少ないエリアです。函館・江差・松前・長万部などが含まれます。
函館の年間降雪量225cm、年間平均気温9.5℃(2024年)というデータが示すように、「北海道らしくない温暖な気候」を持つエリアです。
北海道に移住したいが雪が苦手、冬の寒さに不安がある方には、道南エリア(函館周辺)は比較的おすすめできる選択肢です。
北海道の年間降雪量:全国・世界との比較
北海道の降雪量が全国・世界の中でどれほどの規模なのかを比較します。
全国主要都市との比較
- 倶知安(北海道): 年間降雪量 約1,770cm(日本最多水準)
- 岩見沢(北海道): 年間降雪量 約775cm
- 旭川(北海道): 年間降雪量 約730cm
- 青森市(青森県): 年間降雪量 約618cm(本州最多水準)
- 札幌(北海道): 年間降雪量 約595cm
- 山形市(山形県): 年間降雪量 約391cm
- 金沢市(石川県): 年間降雪量 約254cm
- 東京(東京都): 年間降雪量 約26cm
- 大阪(大阪府): 年間降雪量 約11cm
倶知安の年間降雪量1,770cmは、東京の降雪量の約68倍、大阪の約160倍という数値が、北海道豪雪地帯の降雪量の規模感を示しています。
北海道の豪雪地帯は、本州の豪雪地帯(青森・新潟・山形等)と比べても同等以上の降雪量を持つことが分かります。
世界の主要都市との比較
- 倶知安(北海道): 年間降雪量 約1,770cm(世界最多水準の主要観測地点のひとつ)
- シラキュース(米国ニューヨーク州): 年間降雪量 約312cm(北米有数の豪雪都市)
- 札幌(北海道): 年間降雪量 約595cm(「世界最大の豪雪都市」として国際的に認知)
- モスクワ(ロシア): 年間降雪量 約170cm
札幌は「世界最大の豪雪都市(大都市圏)のひとつ」として、国際的な気象・都市研究の分野で注目されているという事実があります。
北海道スキー場別の降雪量ランキング
スキー旅行を計画している方、パウダースノーを求めている方のために、北海道のスキー場別降雪量情報を解説します。
- ニセコユナイテッド(ニセコアンヌプリ・グラン・ヴィラージュ・東山・花園:倶知安・ニセコ):
シーズン累積降雪量が平均で1,500〜2,000cmに達することもあります。
「世界最高品質のパウダースノー」として国際的スキーヤーから絶大な支持を受けており、外国人(特にオーストラリア・東南アジア・北米・欧州)からの旅行者が殺到しています。 - トマムリゾート・星野リゾートトマム(占冠村・空知地方):
シーズン累積降雪量は1,000〜1,400cm程度です。
内陸部の冷涼な気候から生まれる「超乾燥パウダースノー(水分含有量が極めて少ない雪)」は、スキーヤーの間で「北海道で最もサラサラの雪」として評判です。 - 富良野スキー場(富良野市・上川地方):
シーズン累積降雪量は700〜1,000cm程度です。
北海道の中央部・内陸の気候から生まれる良質なパウダースノーと、北海道最大規模のスキー場のひとつという組み合わせが魅力です。 - さっぽろ藻岩山スキー場・手稲山スキー場(札幌市):
年間降雪量595cmの札幌市内にある「都市型スキー場」です。
街中からアクセスしやすく、初心者〜中級者向けです。 - ルスツリゾート(留寿都村・後志地方):
ニセコに近い後志地方に位置し、シーズン降雪量1,000cm超のシーズンもあります。
アジア圏の旅行者に人気の大型スキーリゾートです。
北海道の雪対策:降雪量の多い地域で生活するためのポイント
北海道の雪が多い地域で生活するために必要な、実践的な雪対策を解説します。20年間、札幌で冬を乗り越えてきた筆者の実体験から、本当に役立つ情報をお伝えします。
住宅の雪対策
- 屋根の雪下ろし(北海道の義務的な冬の作業):
降雪量の多い地域では、屋根に大量の雪が積もるため、定期的な雪下ろし作業が必要です。
屋根の雪下ろし中の転落事故が北海道で毎年複数件発生しているため、安全装備(命綱・ヘルメット)の着用、2人以上での作業、業者への委託が重要です。 - 落雪・雪庇(せっぴ)の危険:
屋根からの落雪、軒先に張り出した雪庇(雪の張り出し)は、人や車を直撃する危険な現象です。
落雪注意の看板がある建物の近くを歩く際は、建物から離れたコースを歩くという習慣が重要です。 - 雪かき道具の準備:
スノーダンプ(雪を運ぶ大型プラスチック製の道具)・雪かきスコップ・融雪剤(塩化カルシウム等)を必ず備えておきましょう。
自動車の雪対策
- スタッドレスタイヤへの交換:
北海道では10月〜11月(初雪の前)にスタッドレスタイヤへの交換が必須です。
スタッドレスタイヤなしでの北海道の冬道走行は、法的規制(道路交通法)の対象になりうる上、事故リスクが非常に高いです。 - エンジンヒーター・バッテリーの管理:
旭川・帯広などの内陸部では、極寒でエンジンオイルが固まりエンジンがかからないリスクがあります。
エンジンヒーター(コンセント式の電気ヒーター)・寒冷地用バッテリーの装備を推奨します。 - 非常用装備の車内常備:
吹雪による立ち往生・スタックに備えて、防寒具・スノーブラシ・脱出用ロープ・砂袋・携行食・飲料水を車内に常備することが、北海道での自動車生活の基本です。
防災の観点からの雪対策
北海道の冬の雪は、単なる不便さだけでなく、命に関わる防災上の脅威でもあります。
- 大雪による停電への備え:
大雪・暴風雪による停電が発生した際、暖房が使えなくなると低体温症のリスクが高まります。
停電対応の暖房器具(電源不要の石油ストーブ・カセットガスストーブ)・防寒寝袋・エマージェンシーシートの備蓄が、北海道の冬の防災の基本です。 - 食料・水・灯油の備蓄:
大雪・暴風雪による道路封鎖・交通遮断が発生した際の備えとして、最低3日〜1週間分の食料・飲料水・灯油を備蓄することが推奨されます。 - ホワイトアウト時の行動:
視界がゼロになるホワイトアウト発生時は、車を安全な場所に停め、エンジンをかけたまま車内で待機してください。
絶対に車外に出て歩いてはいけません。方向感覚を失って命を落とすリスクがあります。
北海道在住30年のからすが語る:雪との長い付き合い
30年間、札幌で雪と付き合ってきた私の実体験、北海道の雪についての率直な感想をお伝えします。
今となっては雪は非常に煩わしいです。実家は雪深い空知地方なので、札幌に住んでいる私としては「札幌の雪はこんなもんか」という気持ちではあるものの煩わしいのには変わりません。
積雪により事故が増えますし、通行止めも増えます。吹雪で前が見えないことも多々ありますし、歩きにくいです。これといったテーマパークもないので移住できるのであれば内地に移住したいと思います。
スノースポーツが好きではない私にとって雪とはそのようなものなのです。
ただ、子どもが生まれてからは価値観は変わりました。やはり子どもが庭を駆け回りながら雪で遊んでいるのは見ていてこちらも楽しくなります。
一緒にかまくらを作り、小山でスキーをして楽しい思い出が増えていくのは北海道ならではの特権ではないでしょうか。
北海道に移住を検討している方に伝えたいことは、降雪量データを見て怖気づかないでほしいということです。
北海道の人々は、降雪量が多い厳しい環境の中で雪と共存する知恵・技術・インフラを何十年もかけて積み上げてきたため、正しい知識・適切な装備・地域コミュニティとの連携があれば、北海道の冬は乗り越えられると確信しています。
よくある質問
Q. 北海道で一番雪が多い市町村はどこですか?
A. 年によって変動しますが、道北や道央の山間部にある豪雪地帯が例年上位に入ります。詳しい順位は記事内のランキングを参考にしてください。
Q. 札幌の年間降雪量はどれくらいですか?
A. 大都市としては世界有数の積雪量で、年間5メートルを超えることも珍しくありません。
Q. 降雪量が多い地域に住むメリットはありますか?
A. スキー場が近い、除雪体制が整っているなどのメリットがある一方、除雪の負担や交通への影響も大きくなります。
まとめ:北海道の年間降雪量ランキングから学ぶこと
北海道の年間降雪量は、倶知安(約1,770cm)・岩見沢(約775cm)・旭川(約730cm)・札幌(約595cm)という豪雪エリアから、帯広(約235cm)・函館(約225cm)・釧路(約100cm)という比較的雪の少ないエリアまで、同じ北海道の中に大きな幅があります。
どのエリアに住む・旅行する・移住するかによって、雪との付き合い方、必要な雪対策、生活コスト(灯油代・除雪費用等)が大きく変わるという点を理解しておくことが重要です。
雪の多い北海道だからこそ、世界最高品質のパウダースノー、スキーリゾート、雪景色の美しさ、雪祭りの文化という豊かな雪の恵みが存在することも忘れずに。
この記事が、北海道の年間降雪量ランキングの完全ガイドとして、北海道旅行・移住計画・防災対策の参考になれば幸いです。
