【2026年】北海道マラソンとは?日程・エントリー・完走のコツを徹底解説

【2026年】北海道マラソンとは?日程・エントリー・完走のコツを徹底解説

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この記事の要約

北海道マラソンは、日本国内で唯一、真夏に開催される大規模なフルマラソン大会です。2026年大会は8月30日(日)に札幌市の大通公園を発着点として行われます。定員は約20,000人。参加料は国内16,500円です。制限時間は6時間で、エントリーは先着順。例年、受付開始から早い段階で枠が埋まります。

この記事では、大会の基本情報、エントリーや準備の具体的な手順、他の主要マラソン大会との違い、そして「自分は出るべきか」の判断材料まで、順を追って解説します。初めてのフルマラソン挑戦を考えている方にも分かるよう、専門用語はかみ砕いて説明していきます。

北海道マラソンとは?真夏に走れる国内唯一の本格フルマラソン

結論から言います。北海道マラソンは「夏にフルマラソンを走りたいなら、実質これ一択」と言える大会です。

理由はシンプルです。日本国内で夏に開催される、日本陸連公認コースの大規模フルマラソンは北海道マラソンだけだからです。国内の主要マラソンは、東京マラソンが3月、大阪マラソンが2月というように、ほとんどが冬から早春に集中しています。気温が高い夏は、フルマラソンの開催に向かないからです。

そんな中で、北海道マラソンは1987年から夏開催を貫いてきました。第1回のエントリーはわずか439人。そこから約40年をかけて、今では20,000人規模の大会に成長しています。「涼しい北海道だからこそ夏に走れる」という発想が、この大会の原点であり、最大の個性です。

私はこの大会を「挑戦する価値のある、少し手強い大会」と位置づけています。北海道といえど、8月末の札幌は決して涼しいとは言い切れません。だからこそ、完走したときの達成感は格別です。そして大会側も、その暑さを前提にした運営ノウハウを40年近く積み上げてきました。この点は後ほど詳しく解説します。

大会の権威性:MGCシリーズ対象のトップレース

北海道マラソンは、市民ランナー向けの大会であると同時に、日本のトップ選手が集う競技会でもあります。

2026年大会は、2028年ロサンゼルス五輪の日本代表選考につながる「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)シリーズ」の対象大会です。MGCシリーズ対象となるのは2年連続。つまり、五輪を目指すトップランナーと同じ日、同じコースを走れるということです。

また、コースの一部には東京2020オリンピックのマラソン・競歩で使われたルートが採用されています。市民ランナーが「五輪コース」を走れる機会は、全国でもそう多くありません。この点も北海道マラソンならではの魅力です。

北海道マラソン2026の大会概要

まず、2026年大会の基本情報を整理します。エントリーを検討するなら、ここは必ず押さえてください。

開催日:2026年8月30日(日)
スタート時間:第1ウエーブ8:30、第2ウエーブ8:45
発着地点:札幌市中央区・大通公園
種目:フルマラソン(男子の部、女子の部、視覚障がい者男子の部、視覚障がい者女子の部、オープンの部)
定員:約20,000人
参加料:国内16,500円、海外22,000円(うちチャリティー200円)
制限時間:6時間
参加資格:大会当日満19歳以上で、6時間以内にフルマラソンを完走できる方(高校生を除く)
同時開催:はまなす車いすマラソン(ハーフ)

いくつか補足します。

まず「ウエーブスタート」について。これは、混雑を避けるためにスタート時間を2グループに分ける方式です。第1ウエーブが8:30、第2ウエーブが8:45に出発します。自分がどちらのウエーブかは、大会前に届く案内で確認できます。

次に「オープンの部」。これは、順位を競うことや、性別・年齢による出場枠を望まない方のための部門です。2023年大会から新設された、多様性に配慮した仕組みです。誰もが参加しやすい大会を目指す姿勢が、こうした制度にも表れています。

そして参加資格の「6時間以内に完走できる方」という条件。これは自己申告ですが、軽く考えてはいけません。北海道マラソンの制限時間6時間は、コース上の関門(一定時間内に通過しないと失格になるチェックポイント)とセットで運用されます。後半の関門は特にシビアです。詳しくは攻略パートで解説します。

コースの特徴:札幌の名所を巡る観光コース

北海道マラソンのコースは、札幌観光のハイライトを凝縮したようなルートです。

スタートとフィニッシュは、さっぽろテレビ塔がそびえる大通公園。そこから日本有数の歓楽街・すすきのを抜け、市街地を北上します。緑豊かな北海道大学の構内を駆け抜け、東京五輪のレコードラインの塗装が残る赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)前を通過。新川通の長い直線を経て、再び都心部へ戻り、大歓声の大通公園にフィニッシュします。

高低差の観点では、全体的にフラットで走りやすいコースです。急な坂はほとんどありません。ただし油断は禁物です。中盤の新川通は、日陰の少ない長い直線が続きます。風が抜ける区間ではあるものの、直射日光を浴びる時間が長く、ここで体力を消耗するランナーが少なくありません。「坂がないから楽」ではなく、「暑さと単調さとの戦い」がこのコースの本質です。

エントリー方法を4ステップで解説

ここからは実践編です。北海道マラソン2026のエントリー方法を、手順に沿って説明します。

先に最重要ポイントをお伝えします。エントリーは先着順です。抽選ではありません。つまり、受付開始日時にすぐ動けるかどうかが勝負です。人気大会のため、のんびり構えていると枠が埋まる可能性があります。

エントリースケジュール

2026年大会のエントリー日程は以下の通りでした。

大会公式アプリ(先行エントリー):2026年3月29日(日)18:00受付開始
大会公式ホームページ(一般エントリー):2026年3月31日(火)18:00受付開始
出走権付き旅行プラン:2026年2月27日(金)12:00販売開始(先着順)

注目すべきは、公式アプリの先行エントリーです。一般受付より2日早く申し込めます。本気で出場したい方は、事前に大会公式アプリをダウンロードしておくことを強くおすすめします。

また、エントリーに出遅れた場合の救済策として「出走権付き旅行プラン」があります。宿泊とセットになるぶん費用は上がりますが、遠方から参加する方なら宿の確保も同時にできて一石二鳥です。札幌の8月末は観光シーズンと重なり、ホテルが取りにくいためです。

エントリーの手順

具体的な流れは次の4ステップです。

ステップ1:RUNNETの会員登録(無料)を済ませる
エントリーには、国内最大級のランニングポータル「RUNNET」の会員登録が必要です。すでに会員の方は、住所などの登録情報に変更がないか事前に確認しておきましょう。当日に登録から始めると、その間に枠が埋まるリスクがあります。

ステップ2:受付開始日時にエントリーフォームへアクセスする
アプリ先行なら3月29日18:00、公式HPなら3月31日18:00です。開始直後はアクセスが集中します。時間に余裕を持ってスタンバイしてください。

ステップ3:エントリー内容を入力して申し込む
氏名や連絡先、目標タイムなどを入力します。グループでの申し込みも可能ですが、その場合は代表者がRUNNETアカウントでログインし、メンバーごとに情報を入力する必要があります。重複エントリーは発覚すると無効になるため注意してください。

ステップ4:入金期限までに参加料を支払う
クレジットカードやコンビニ払いが選べます。入金期限を過ぎると手続きできません。申し込んだら、すぐに支払いまで済ませるのが鉄則です。

なお、自己都合によるキャンセルはできません。申し込み後の返金はないものと考えて、スケジュールをよく確認してからエントリーしましょう。

陸連登録者向けの優先枠もある

日本陸上競技連盟(陸連)に登録していて、一定の持ちタイムをクリアしている方には、別枠のエントリー方法が用意されています。タイムの有効期限は「2024年1月1日〜2026年6月8日」の記録です。競技志向の方は、公式サイトの該当ページを確認してください。

エントリー後にやることを逆算スケジュールで整理

エントリーはゴールではなくスタートです。大会当日までの約5ヶ月間で何をすべきか、時系列で整理しておきます。

エントリー直後(3月末〜4月):宿泊と交通手段を予約します。繰り返しますが、ここが最優先です。あわせて、練習計画のベースを作りましょう。この時期はまだ涼しいので、距離を踏む土台作りに最適です。

5月〜6月:月間走行距離を少しずつ伸ばします。月に1回は20km以上の長い距離を経験しておくと安心です。6月頃から気温が上がり始めるので、暑さに体を慣らす練習も少しずつ取り入れます。

7月〜8月上旬:暑熱順化の本番期です。早朝ランを基本に、レースで着る予定のウェアやシューズ、補給食を練習で試します。「本番で初めて使うものをゼロにする」のが遠征レースの鉄則です。

大会2週間前〜当日:練習量を落とし、疲労を抜きます。この時期に距離を積んでも力にはなりません。むしろ睡眠と栄養に投資してください。参加案内が届いたら、関門時刻とスタートブロックを確認し、ペース表を完成させます。

こうして書き出してみると、やることは意外とシンプルです。「早めの手配、計画的な練習、直前の休養」。この3つを押さえれば、当日は自信を持ってスタートラインに立てます。

完走のための攻略法:カギは「暑さ」と「関門」

北海道マラソンの完走率は、東京マラソンや大阪マラソン(いずれも90%前後)と比べるとやや低めです。原因は明確で、「夏の暑さ」と「制限時間6時間」の組み合わせにあります。

裏を返せば、この2つへの対策さえできれば、完走はぐっと現実的になります。順番に見ていきましょう。

対策1:暑さを前提としたレースプランを立てる

まず認識を改めてください。「北海道だから涼しい」は幻想です。

8月末の札幌は、日中に25℃を超えることが珍しくありません。冬のマラソンが5〜10℃前後で行われることを考えると、体への負担はまったくの別物です。気温が高いと心拍数が上がりやすく、同じペースでも消耗が激しくなります。

私が提案するレースプランの基本は「冬のベストタイムより2〜3割遅いペース設定」です。たとえば冬に5時間で走れる方なら、序盤は6時間ペースを意識するくらいでちょうどいい。前半の貯金は、後半の暑さで簡単に溶けます。むしろ「前半我慢、後半粘る」が北海道マラソンの王道です。

給水も戦略の一部です。喉が渇いてから飲むのでは遅すぎます。すべてのエイドステーション(給水所)で、少量ずつでも必ず水分を取る。これを機械的に実行してください。かぶり水で頭や首を冷やすのも効果的です。

対策2:大会の暑熱対策をフル活用する

北海道マラソンは、真夏開催の大会だけあって、暑熱対策のレベルが他大会とは一線を画します。

コース上には、放水ポイント、かぶり水、ミストシャワーが設置されます。冷たいスポンジや氷の配布もあります。さらにユニークなのが「雪」の配布です。冬の間に貯蔵しておいた天然の雪を、真夏のランナーに提供するのです。北海道らしい、粋なおもてなしだと思いませんか。

特に注目したいのが、25km付近の前田森林公園に設けられる「ランナーサポートエリア」です。ここは完走を目標とする「ゆっくりランナー」を想定したエリアで、炭酸飲料や補給食、貯蔵雪の配布が受けられます。25km地点は、暑さと疲労が重なり始める正念場。このエリアの存在を頭に入れておくだけで、精神的にかなり楽になります。

これらの設備は「使ってこそ意味がある」ものです。タイムロスを恐れて素通りするより、しっかり体を冷やして立て直すほうが、結果的に速くゴールできます。

対策3:関門時間から逆算してペースを管理する

制限時間6時間と聞くと、余裕があるように感じるかもしれません。しかし実際には、コース上の各関門を規定時間内に通過する必要があります。

特に注意すべきは35km地点の関門です。過去大会では、この地点の通過制限がおおむねスタートから4時間50分に設定されてきました。1kmあたり約8分強のペースを、暑さの中で35km維持し続ける必要がある計算です。「歩いてもなんとかなる」レベルではありません。

対策はシンプルです。エントリーが確定したら、公式サイトで関門ごとの閉鎖時刻を確認し、自分のペース表を作ってください。5kmごとに「何時何分までにここを通過する」という目安を決めておくのです。当日は腕時計でチェックしながら走れば、関門アウトのリスクを大幅に減らせます。

対策4:夏に向けたトレーニングの考え方

暑い大会に出るなら、暑さに慣れておく必要があります。専門的には「暑熱順化」と呼ばれる考え方です。

とはいえ、真夏の日中に長距離走を行うのは熱中症のリスクが高く、おすすめできません。私が現実的だと考えるのは、次のような組み立てです。

早朝や夕方の比較的涼しい時間帯に走る習慣をつけつつ、週に1〜2回、あえて気温の高い時間帯に短めのジョグを入れる。距離を踏むトレーニングは涼しい時間に、暑さへの慣れは短時間で、と役割を分けるのです。走行中はこまめな水分補給を徹底し、少しでも体調に異変を感じたら、ためらわず中止してください。完走の土台は、大会当日ではなく、夏の練習期間にどれだけ無事に積み上げられるかで決まります。

目標タイム別のペース戦略

具体的な数字がないと動きにくい方のために、目標タイム別のペースの目安を示します。いずれも「後半に余力を残す」前提の設計です。

完走(6時間以内)が目標の場合
1kmあたり8分を切るペースを基本に、序盤から淡々と刻みます。関門を考えると、歩く区間を作れる余裕はほとんどありません。「ずっとゆっくり走り続ける」イメージです。エイドでの立ち止まりは1回1分以内を意識してください。

サブ5(5時間切り)が目標の場合
1kmあたり7分前後が基準です。前半を7分15秒、後半を粘って7分前後でまとめるくらいの余裕設計が、夏のレースでは現実的です。35km以降の失速を見込んで、30kmまでにどれだけ「楽に」走れるかが勝負になります。

サブ4(4時間切り)が目標の場合
1kmあたり5分40秒前後が必要です。ただし夏の大会でのサブ4挑戦は、冬より明らかに難易度が上がります。私は「北海道マラソンでは記録より完走の質を重視し、記録は秋冬の本命レースで狙う」という使い分けをおすすめします。ここで無理をして潰れるより、良い感触を持ち帰るほうが、シーズン全体では得です。

共通して言えるのは、「イーブンペース(一定のペース)こそ最強」ということです。周りのペースに釣られて序盤に飛ばすのが、夏マラソン最大の失敗パターンです。

よくある失敗と回避策

過去の参加者の声から見えてくる、典型的な失敗パターンを3つ挙げます。事前に知っておくだけで避けられるものばかりです。

失敗1:序盤のオーバーペース
スタート直後は気温もまだ上がりきらず、周囲の勢いもあって、つい速く入ってしまいます。しかし夏のレースでは、序盤の貯金は後半の暑さで利息付きで奪われます。回避策は「最初の5kmを、予定より遅いくらいのペースで入る」こと。物足りないくらいでちょうどいいのです。

失敗2:給水の先送り
「まだ喉が渇いていないから」とエイドを飛ばすと、気づいたときには脱水が始まっています。脱水は一度進行すると、走りながらの回復はほぼ不可能です。回避策は「渇きを感じる前に、全エイドで必ず飲む」というルール化。判断を挟まず、機械的に実行してください。

失敗3:宿と交通の手配遅れ
レース本番とは関係ないようで、実は当日のパフォーマンスに直結するのがこれです。宿が遠いと、朝の移動で消耗し、睡眠時間も削られます。回避策はすでに述べた通り、「エントリー確定と同時に宿を予約」。これに尽きます。

他の主要マラソン大会との違い

「北海道マラソンと他の大会、どちらに出るべきか」。ここでは主要な比較軸を整理します。

東京マラソン・大阪マラソンとの比較

開催時期:東京は3月、大阪は2月。北海道は8月末。ここが最大の違いです。
エントリー方式:東京・大阪は抽選(東京の倍率は10倍超が常態)。北海道は先着順です。「動きの速さ」で出場権を掴めるのは、北海道マラソンの大きな利点です。
完走のしやすさ:気候条件では冬開催の東京・大阪が有利です。完走率も東京・大阪の90%前後に対し、北海道はやや低めに出ます。
大会の格:いずれも一流です。北海道はMGCシリーズ対象で、トップ選手と同じレースを走れます。

まとめると、「確実に走りたい・記録を狙いたいなら冬の大都市マラソン、夏に挑戦したい・抽選を避けたいなら北海道マラソン」という棲み分けになります。

道内の他大会(函館マラソン・洞爺湖マラソン)との比較

北海道内にも魅力的なフルマラソンはあります。

函館マラソンは6月末開催で、制限時間は北海道マラソンと同じ6時間。定員は数千人規模で、港町の風情を楽しめる大会です。洞爺湖マラソンは5月開催で、制限時間は5時間30分とやや厳しめ。湖畔の絶景が魅力です。

ただし、規模・注目度・沿道の声援の量では、北海道マラソンが道内では頭ひとつ抜けています。2万人のランナーと札幌市民の大声援。「お祭りとしてのマラソン」を味わいたいなら、北海道マラソンを選ぶべきです。逆に、静かな環境で自分と向き合いたいなら、函館や洞爺湖という選択もありです。

北海道マラソンだけが持つ独自の価値

比較を通じて見えてくる、北海道マラソンにしかない価値を挙げます。

第一に「夏に走れる公認フルマラソン」であること。秋冬の本命レースに向けた実戦練習として、夏にフルの距離を経験できる大会は、全国でここだけです。

第二に「五輪コースの一部を走れる」こと。東京2020のマラソンコースを、レコードラインの跡とともに体感できます。

第三に「レース後の楽しみ」です。ゴール後には、旬を迎えた海の幸や野菜、ジンギスカンなどの北海道グルメが待っています。市内からアクセスしやすい温泉地で疲れを癒すこともできます。マラソンと旅行を一度に楽しめる大会として、これほど条件の揃った場所はなかなかありません。

あなたは出るべきか?判断のポイント

ここまでの情報を踏まえて、出場判断の材料を整理します。

北海道マラソンをおすすめできる人

秋冬の本命レースに向けて、夏に実戦経験を積みたい人。フルの距離を夏に走っておくと、秋以降のレースが精神的に楽になります。
抽選に落ち続けていて、確実にエントリーしたい人。先着順なので、準備さえすれば出場権を掴めます。
マラソンと北海道旅行をセットで楽しみたい人。家族を連れて行っても、観光で全員が楽しめます。
沿道の声援に背中を押されたい人。札幌市民のホスピタリティは、参加者のレポートでも毎年高く評価されています。

慎重に検討したほうがいい人

フルマラソン未経験で、練習も十分でない人。暑さと関門の壁は、初フルの舞台としてはハードルが高めです。まずは涼しい時期の大会で完走経験を積むことをおすすめします。
暑さに極端に弱い自覚がある人。無理は禁物です。健康あってのマラソンです。
直前まで宿の手配を後回しにしがちな人。8月末の札幌はホテルが埋まりやすく、料金も高騰します。エントリーと同時に宿を押さえる覚悟が必要です。

遠征の段取りと宿泊とアクセス

遠方から参加する場合の段取りにも触れておきます。

札幌へは新千歳空港からのアクセスが基本です。空港から札幌駅まではJR快速で約40分。大会会場の大通公園は、札幌駅から地下鉄で1駅、徒歩でも15分ほどです。

宿泊は「エントリー確定と同時に予約」が鉄則です。大会前日は受付やコース下見、当日は早朝からの行動になるため、大通・すすきの・札幌駅周辺のホテルが理想です。予約が遅れるほど選択肢は減り、価格は上がります。出走権付き旅行プランを利用するのも、宿問題を一気に解決する有効な手です。

大会前日〜当日の過ごし方と持ち物

出場を決めた方のために、前日から当日までの動き方を具体的に解説します。初めての遠征レースは、走ること以外の不安も大きいものです。ここで段取りを固めておきましょう。

前日の過ごし方

前日のテーマは「体力を使わないこと」です。

札幌入りしたら、まず受付関連の手続きを済ませます。アスリートビブス(ゼッケン)の受け取り方法は大会によって事前送付か当日受付かが異なるため、参加案内を必ず確認してください。時間があれば、スタート地点の大通公園まで実際に足を運んでおくことをおすすめします。当日の集合場所や手荷物預けの位置を把握しておくと、朝の焦りがまったく違います。

観光は最小限に。せっかくの札幌ですが、前日に歩き回ると脚に疲労が残ります。観光とグルメはゴール後のお楽しみに取っておきましょう。夕食は消化の良い炭水化物を中心に、いつもより少し多めに。ただし食べ慣れないものは避けてください。就寝は早めに。スタートが8:30と朝型のスケジュールなので、逆算すると5時台の起床になる方が多いはずです。

当日朝の動き方

起床後は、スタートの3時間前を目安に朝食を済ませます。おにぎりやパン、バナナなど、普段の練習前に食べ慣れたものが安心です。

会場へは時間に余裕を持って向かってください。2万人規模の大会では、手荷物預け、トイレ、スタートブロックへの整列、すべてに行列ができます。特にトイレは長蛇の列が当たり前です。「スタート1時間前には会場入り」を目安にしましょう。

整列前には日焼け止めを忘れずに。真夏の大会では、日焼けが後半の体力を確実に削ります。首の後ろや耳まで塗るのがポイントです。

持ち物チェックリスト

真夏のレースならではの装備を含めて、私が考える必須アイテムを挙げます。

レース装備:アスリートビブス、計測チップ、ランニングシューズ(履き慣れたもの)、吸汗速乾ウェア、キャップまたはサンバイザー、サングラス
暑さ対策:日焼け止め、塩分タブレット、携帯できる補給ジェル2〜3個
スタート前後用:手荷物預け用バッグ、スタート前に羽織る薄手の上着、フィニッシュ後の着替え、タオル
その他:健康保険証、現金(小銭)、スマートフォン、絆創膏やワセリン(擦れ対策)

特に強調したいのが塩分補給です。大量に汗をかく夏のレースでは、水だけを飲み続けると体内の塩分バランスが崩れ、足がつる原因になります。塩分タブレットを数個ポケットに入れておくだけで、このリスクを大きく減らせます。

レース後の楽しみ方は?走った後こそ北海道の本番

北海道マラソンの魅力は、ゴールテープを切った後も続きます。むしろ「ここからが本番」と言ってもいいくらいです。

ゴール後は北海道グルメで自分にご褒美を

42.195kmを走り切った体は、エネルギーと水分を欲しています。遠慮はいりません。札幌の街には、頑張った自分を労うのにふさわしい選択肢が揃っています。

8月末の北海道は、食材が豊かな季節です。旬の海の幸を使った海鮮丼や寿司。ビールとの相性抜群のジンギスカン。締めには札幌名物の味噌ラーメンやスープカレー。大通公園やすすきの周辺は飲食店の宝庫なので、フィニッシュ地点から歩いてすぐに「ご褒美タイム」に突入できます。

私のおすすめは、ゴール後にまず水分と軽い糖分を補給し、シャワーと着替えを済ませてから、夕方にゆっくり祝杯を挙げるプランです。走った直後の胃は思った以上に弱っています。少し時間を置いたほうが、せっかくのご馳走をおいしく味わえます。

温泉で疲労回復という贅沢

翌日に脚を残さないためには、温泉が効きます。札幌は中心部からアクセスしやすい温泉地に恵まれています。

代表格は定山渓温泉です。札幌中心部から車やバスで1時間ほど。渓谷に囲まれた温泉街で、日帰り入浴を受け付けている施設も多くあります。時間に余裕があれば1泊して、翌日にゆっくり帰路につくのが理想です。マラソン後の温泉は、単なる観光ではなく「リカバリー」という立派な目的があります。家族への言い訳も立ちますね。

応援する側の楽しみ方

家族や友人が応援に来る場合の情報にも触れておきます。

北海道マラソンは都市型マラソンなので、応援ポイントへのアクセスが良好です。スタートとフィニッシュの大通公園はもちろん、地下鉄を使えばコース上の複数地点で応援できます。ランナーの通過予想時刻を事前に共有しておけば、1人のランナーを2〜3回応援することも可能です。

応援する側も、合間に札幌観光やグルメを楽しめます。「走る人も待つ人も楽しい」。これが都市型マラソン、そして観光都市・札幌で開催される北海道マラソンの強みです。

よくある質問

Q1. 北海道マラソン2026はいつ開催されますか?

2026年8月30日(日)です。スタートは第1ウエーブが8:30、第2ウエーブが8:45。発着点は札幌市中央区の大通公園です。

Q2. エントリーはいつから?抽選ですか?

先着順です。2026年大会は、公式アプリの先行エントリーが3月29日18:00、公式ホームページの一般エントリーが3月31日18:00に始まりました。抽選ではないため、受付開始と同時に申し込むのが確実です。

Q3. 参加料はいくらですか?

国内エントリーは16,500円、海外エントリーは22,000円です。いずれも200円のチャリティーが含まれます。申し込み後の自己都合キャンセル・返金はできません。

Q4. 制限時間はどのくらいですか?初心者でも完走できますか?

制限時間は6時間です。ただし、コース上の関門を規定時間内に通過する必要があります。特に35km地点の関門が最大の難所です。フルマラソン完走経験があり、夏に向けた練習を積める方なら、十分に完走を狙えます。まったくの初心者には、まず涼しい時期の大会をおすすめします。

Q5. 北海道でも暑いのですか?

はい、暑いです。8月末の札幌は日中25℃を超えることが珍しくありません。ただし大会側の暑熱対策は国内トップクラスです。放水、かぶり水、ミストシャワー、氷や貯蔵雪の配布など、暑さと戦うランナーを支える仕組みが整っています。

Q6. どんなコースを走りますか?

大通公園を発着点に、すすきの、北海道大学構内、赤れんが庁舎前など、札幌の名所を巡ります。東京2020オリンピックのマラソンコースの一部も採用されています。高低差の少ないフラットなコースですが、中盤の新川通は日陰が少なく、暑さ対策が問われる区間です。

Q7. 順位や性別区分にとらわれず参加する方法はありますか?

「オープンの部」があります。順位を競うことや、性別・年齢による出場枠を望まない方を対象とした部門です。誰もが参加しやすい大会づくりの一環として設けられています。

【まとめ】夏の挑戦が、あなたのマラソンを変える

最後に、この記事の要点を振り返ります。

北海道マラソンは、日本で唯一、真夏に開催される大規模フルマラソンです。2026年大会は8月30日(日)、札幌・大通公園発着で行われます。定員約20,000人、参加料16,500円、制限時間6時間。エントリーは先着順で、公式アプリの先行受付を活用するのが賢い戦い方です。

完走のカギは「暑さへの備え」と「関門から逆算したペース管理」。この2つに尽きます。大会側の充実した暑熱対策を味方につけ、前半を抑えて後半に粘る。この基本を守れば、完走は決して夢ではありません。

そして忘れてはいけないのが、この大会が持つ「挑戦の先の楽しみ」です。ゴールの先には、札幌市民の大声援、北海道の絶品グルメ、疲れを癒す温泉が待っています。走って、食べて、癒される。そんな夏の週末を、私は自信を持っておすすめします。

まずは大会公式サイトをブックマークし、来季のエントリー日程をチェックすることから始めてみてください。真夏の札幌で、最高の42.195kmがあなたを待っています。

※大会情報は執筆時点のものです。最新の開催概要・エントリー情報は、必ず北海道マラソン公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

北海道で暮らして30年。1児の父親です。
北海道での生活や北海道の観光地など、北海道にかかわることを取り上げていきたいと思います。

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