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北海道で大雨・土砂災害が急増中|今すぐできる避難の判断基準を解説

北海道で大雨・土砂災害が急増中|今すぐできる避難の判断基準を解説

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目次

この記事の要約


北海道では2026年、記録的な大雨と土砂災害が各地で相次いでいます。私がこの記事で最初にお伝えしたいのは、「危険警報」が出た時点で、私たちはもう避難を始めるべきだということです。

この記事では、2026年5月から新しくなった防災気象情報の仕組み、実際に北海道で何が起きているのか、そして今すぐ私たちができる備えと避難の判断基準を、初心者の方にもわかるように順番に説明していきます。

ハザードマップの見方、非常持ち出し品の中身、避難のタイミング、そして「危険警報」と「特別警報」の違いまで、私自身の考えを交えながら丁寧にまとめました。読み終える頃には、次に大雨のニュースを見たとき、迷わず動けるようになっているはずです。忙しい方は、まず要約と結論だけでも目を通していただければと思います。

結論から言います。北海道で「大雨危険警報」や「土砂災害危険警報」が出たら、私はためらわずに避難を始めます。理由はシンプルです。この警報は、命を守るための最後のサインだからです。実際に2026年7月19日には、豊浦町にレベル4の大雨危険警報と土砂災害危険警報が同時に発表されました。

24時間の雨量は白老町で190ミリ、登別市で187ミリに達しています。これは決して他人事の数字ではありません。私はこの記事で、そうした最新の状況をふまえながら、私たちがどう動けばいいのかを具体的にお伝えしていきます。専門的な言葉もできるだけかみ砕きながら説明していきますので、防災の知識に自信がない方も安心して読み進めてください。

北海道で今、何が起きているのかを知る

まず私が伝えたいのは、北海道の大雨がここ数年で明らかに激しくなっているという事実です。2026年に入ってからだけでも、道内では複数回にわたって危険レベルの大雨が観測されています。私自身、天気予報をチェックする習慣がある方だと思いますが、今年の北海道の雨の降り方は、例年とは明らかに違うと感じています。

以前であれば「北海道は本州ほど大雨の心配はいらない」というイメージを持つ方も多かったはずです。しかし、そのイメージはもう過去のものになりつつあると、私は考えています。

7月12日には、十勝地方の陸別町付近で1時間に約90ミリという猛烈な雨が観測されました。これは「記録的短時間大雨情報」という、新しい防災気象情報の運用が始まってから初めての発表だったそうです。その直後には、士幌町、陸別町、新得町にレベル4の土砂災害危険警報が次々と発表されました。

わずか1時間でここまで急激に危険度が高まることに、私は率直に驚きました。局地的に発達した雨雲が、狭い範囲に短時間で大量の雨を降らせる。これは近年、全国的にも増えている現象ですが、北海道でも同じことが起きているという事実を、私たちは重く受け止める必要があります。

さらに7月19日には、低気圧と梅雨前線の影響で、道内が広く強い雨に見舞われました。豊浦町や洞爺湖町では大岸や洞爺湖周辺で激しい雨が続き、24時間雨量が200ミリに迫る地点も出ています。雨がいったん弱まっても、地盤にしみ込んだ水分はすぐには抜けません。

だからこそ、雨がやんだ後もしばらくは土砂災害への警戒が必要だと、私は強調しておきたいです。ニュースで「雨が落ち着いた」という言葉を聞くと、つい安心してしまいがちですが、そこにこそ落とし穴があると私は感じています。

また、6月13日には旭川市にレベル4土砂災害危険警報が発表されました。これは新しい情報体系が始まってから、道内で初めてのケースだったと報じられています。上空の寒気の影響で大気の状態が不安定になり、道北を中心に雨が強まったうえ、ひょうやあられが観測された地域もあったそうです。

旭川のような内陸の都市でもこうした警報が出るということは、北海道であればどの地域でも同じことが起こり得るという証拠だと、私は受け止めています。「うちの地域は山からも川からも離れているから安心」という考え方は、今の北海道には当てはまらなくなってきているのかもしれません。

ここで、旭川市、陸別町、豊浦町という3つの事例を並べて比較してみたいと思います。旭川市は内陸の都市部、陸別町は十勝地方の内陸、豊浦町は内浦湾に面した沿岸部です。地形も気候の傾向も違うこれらの地域で、同じようにレベル4の危険警報が発表されたという事実に、私は北海道全体で警戒が必要な時代になったことを感じます。発生した時期も6月、7月と梅雨から夏にかけて連続しており、一過性の出来事ではなく、この時期の北海道に共通して起こりやすいパターンだと、私は受け止めています。

「危険警報」という新しい仕組みを知る

ここで私が特に丁寧に説明したいのが、2026年5月から始まった新しい防災気象情報の仕組みです。この変更を理解しているかどうかで、いざというときの避難判断のスピードが大きく変わってくると思うからです。

これまでの防災情報は、災害の種類ごとに名前がバラバラでした。土砂災害なら「土砂災害警戒情報」、河川の氾濫なら「氾濫危険情報」というように、同じ危険度なのに呼び方が違っていたのです。さらに、大雨による浸水の被害については、レベル4に相当するわかりやすい情報自体が存在していませんでした。

私自身、以前はこの違いをきちんと理解できておらず、「結局どれくらい危ないのか」がピンとこないことがありました。専門用語が多いと、それだけで情報から距離を置いてしまう人もいると思います。

そこで気象庁は、2026年5月28日午後からシステムの移行を始め、翌29日には改正気象業務法と水防法が施行されました。これにより、警戒レベル4に相当する情報が「危険警報」という名前に統一されたのです。大雨なら「レベル4大雨危険警報」、土砂災害なら「レベル4土砂災害危険警報」というように、レベルの数字と災害の種類がセットで表示されるようになりました。

加えて、これまで「洪水」と呼ばれていた河川の情報は廃止され、「氾濫」と「大雨」という言葉に整理されています。私はこの整理によって、情報の意味が直感的に伝わりやすくなったと感じています。

私がこの制度で一番大事だと思うポイントは、「危険な場所にいる人は全員避難を考える段階」として運用されるという点です。地下街やアンダーパス、川の近く、低い土地、崖のそばに住んでいる方は、この警報が出た瞬間が避難を始めるタイミングだと理解しています。

加えて今回の見直しでは、河川の氾濫に対して「レベル5氾濫特別警報」も新設されました。これまで河川の氾濫には特別警報という枠組みがなかったのですが、観測・予測技術の向上によって、より高い精度で危険度を伝えられるようになったのです。名前は新しくなりましたが、「早めに動く」という基本の考え方は変わっていません。

北海道の大雨が増えている背景を知る

私がもう一つお伝えしたいのは、なぜ北海道でここまで大雨が増えているのかという背景です。理由を知っておくと、「今年だけの特別な出来事」ではなく「これからも続く可能性がある変化」として受け止められるようになると、私は考えています。

気象の専門家の間では、大気中の水蒸気量の変化や、雨雲が発達しやすい気象条件が続いていることが指摘されています。梅雨前線や低気圧が北海道付近に停滞しやすくなると、これまでは本州で起きていたような集中豪雨が、北海道でも起こりやすくなります。実際に、2026年7月の道内の大雨は、梅雨前線と低気圧の影響が重なったことで発生しました。私はこうした気象条件が、今後も繰り返し起こり得るものだと受け止めています。

また、局地的に発達する雨雲による「短時間強雨」が増えていることも見逃せません。陸別町での1時間90ミリという記録は、まさにこのタイプの雨です。広い範囲でだらだらと降り続く雨とは違い、狭い範囲に短時間で集中して降るため、河川やがけの状態が急激に悪化します。私は、こうした雨は予測が難しく、警報が出てから避難行動を始めるまでの時間が非常に短くなる点に、特に注意すべきだと考えています。

北海道は本州に比べて土地の勾配が緩やかな地域も多く、これまで「土砂災害が少ない地域」というイメージを持たれてきました。しかし、旭川市や豊浦町の例からもわかるように、そのイメージはすでに過去のものになりつつあります。私は、地域の特性にかかわらず、誰もが大雨と土砂災害のリスクを自分ごととして考える時代になったと感じています。天気予報を見るときも、「今日は北海道らしくない雨の降り方だ」と感じたら、それを注意信号として受け止めるようにしています。

土砂災害がなぜ起きるのか、その仕組みを知る

次に、土砂災害そのものの仕組みについても触れておきたいと思います。仕組みを知っておくと、危険を自分ごととして感じやすくなるからです。

土砂災害には主に「土石流」「がけ崩れ」「地すべり」の3つのタイプがあります。土石流は、山の斜面にたまった土砂や石が、大雨で一気に川のように流れ出す現象です。スピードが時速数十キロにも達することがあり、逃げる時間がほとんどないことが特徴です。谷筋や沢の出口付近に住んでいる方は、特にこのリスクを意識しておく必要があると、私は考えています。

がけ崩れは、雨水が地面にしみ込んで斜面が急に崩れ落ちる現象で、住宅のすぐ裏で起きることもあります。崖の高さが数メートルしかなくても、大きな被害につながることがあるので油断はできません。地すべりは、広い範囲の土地がゆっくりと滑るように動く現象で、被害の範囲が広くなりやすいという特徴があります。

私が特に注意してほしいと思うのは、雨が降っている最中よりも、雨がピークを過ぎたあとに土砂災害が起きやすいという点です。地面に染み込んだ水は、雨がやんでもすぐには抜けていきません。むしろ地盤が水を吸いきったタイミングで、崩れが発生しやすくなります。これは私自身、意外と知られていない事実だと感じています。天気予報アプリの雨雲レーダーが青やオレンジから消えた瞬間に外出してしまう方も多いと思いますが、そこはむしろ慎重になるべき時間帯だと私は考えています。

前兆現象としては、山鳴りのような音がする、川の水が急に濁る、斜面から小石がパラパラ落ちてくる、湧き水が急に増える、といったサインが知られています。ただし、こうした前兆が必ず現れるとは限りません。前兆に気づいてから避難しようとすると、間に合わないケースもあります。だから私は、前兆を待つのではなく、警報の段階で先に動くことをおすすめしています。前兆現象はあくまで参考情報であり、それが出るまで様子を見る理由にはならないと、私は考えています。

あわせて、自治体が発表する「避難情報」との関係も整理しておきたいと思います。国が定める5段階の警戒レベルのうち、レベル3は「高齢者等避難」、レベル4は「避難指示」にあたります。気象庁が出す危険警報はレベル4に対応しているため、危険警報が出るタイミングと、自治体の避難指示が出るタイミングは、基本的に重なることが多くなります。私は、どちらか一方の情報だけを見るのではなく、気象庁の情報と自治体の情報の両方をあわせて確認することで、判断の精度が上がると感じています。

今すぐできる備えを実行する

ここからは、私たちが実際に今日からできる行動についてお伝えします。知っているだけでは意味がありません。実際に動いてこそ、命を守ることにつながります。

ハザードマップで自分の家のリスクを確認する

私がまず最初にやってほしいと思うのは、自分の住んでいる場所のハザードマップを確認することです。市区町村のホームページで公開されている土砂災害警戒区域の地図を見れば、自宅が危険なエリアに含まれているかどうかがすぐにわかります。北海道庁のサイトでも、土砂災害警戒区域等の最新情報が公開されており、急傾斜地崩壊危険箇所や地すべり危険箇所なども確認できます。

私は「自分の家は大丈夫だろう」と思い込むことが一番危ないと考えています。実際に地図で確認するまでは、安心してはいけません。あわせて、自宅から避難場所までの経路も一度実際に歩いてみることをおすすめします。地図の上では近く見えても、実際は坂道や狭い道で時間がかかることもあるからです。

情報を集める手段を複数持っておく

次に大事なのが、情報を得る手段を一つに絞らないことです。私はテレビやラジオに加えて、気象庁の防災気象情報のサイト、自治体の防災アプリ、そして緊急速報メールを組み合わせて使うようにしています。停電になるとテレビやインターネットが使えなくなることもあるので、電池式やソーラー充電式のラジオを一つ用意しておくと安心です。

夜間や早朝に警報が出ることも多いので、スマートフォンの通知はオンにしておくことを私は強くおすすめします。また、家族や離れて暮らす親族と、あらかじめ連絡方法を決めておくことも大切です。電話がつながりにくいときのために、SNSやメッセージアプリなど複数の連絡手段を確認しておくと、いざというときに慌てずに済みます。

非常持ち出し品を今のうちに準備する

避難が必要になってから荷物をそろえようとすると、時間がかかってしまいます。私は普段から、水、非常食、懐中電灯、モバイルバッテリー、常備薬、簡単な救急セット、現金、そして家族の連絡先を書いたメモを一つの袋にまとめて、玄関の近くに置いています。北海道の場合、季節によっては防寒具も欠かせません。

夏の大雨シーズンであっても、夜間の避難所は思いのほか冷えることがあるので、羽織るものを一枚入れておくと安心です。加えて、雨具やタオル、マスク、携帯トイレなども入れておくと、避難所での生活が少し楽になります。ペットを飼っている方は、ペット用の水やフード、ケージなども一緒に準備しておくと、避難の際に慌てずに済みます。

持ち出し品は一度用意したら終わりではなく、半年に一度は中身を見直すことも私は心がけています。食品や電池には期限があるからです。

量の目安についても触れておきたいと思います。私は、水は一人あたり1日3リットルを目安に、最低でも3日分を用意するようにしています。停電が長引くと給水がすぐに再開されないこともあるため、余裕があれば1週間分を備蓄しておくとより安心です。

非常食も同じように、3日分から1週間分を目安に、缶詰やレトルト食品など火を使わずに食べられるものを中心にそろえています。避難所に持っていく分と、自宅にとどまる場合の在宅避難用の分を分けて考えておくと、無駄なく準備できると私は感じています。

家族で避難のルールを話し合っておく

備えは物だけではありません。私は、家族との間で「どうなったら避難するか」というルールをあらかじめ話し合っておくことも、同じくらい大切だと考えています。実際の大雨の最中は、家族の意見が分かれたり、判断に時間がかかったりすることが少なくないからです。

私が家族と決めているのは、レベル4の危険警報が出たら、誰かが「様子を見よう」と言っても、いったん避難の準備を始めるというルールです。あわせて、集合場所や、はぐれてしまった場合の連絡方法も事前に決めています。

学校や職場にいる時間帯に大雨が発生することもあるため、それぞれの居場所からどう合流するかも話し合っておくと安心です。私は、こうしたルールを一度紙に書き出して、冷蔵庫など家族の目につく場所に貼っておくことをおすすめしています。話し合った内容は、時間が経つと忘れてしまいがちだからです。

避難のタイミングを実際に行動へ移す

備えができたら、次は実際に避難するときの動き方です。私は、避難情報が出てから移動を始めるのではなく、少しでも不安を感じた段階で早めに動くようにしています。特に夜間や大雨のピーク時に避難を始めるのは、かえって危険が大きくなることがあるからです。道路が冠水していると、見た目以上に水深があることに気づかず、側溝に落ちてしまう事故も起きています。私は、避難は明るく雨が弱いうちに済ませておくことが理想だと考えています。

もし外に出ることがどうしても危険だと感じたら、無理に避難所へ向かう必要はありません。自宅の中でも、崖や斜面とは反対側にある2階以上の部屋に移動するだけで、リスクを大きく下げられます。これは「垂直避難」と呼ばれる方法で、気象庁も繰り返しこの行動を呼びかけています。私は、避難とは必ずしも外へ出ることだけを意味しないと理解しておくことが大切だと考えています。移動の判断そのものが命を左右することもあるので、状況に応じて柔軟に選ぶことが重要です。

近所や地域とのつながりを備えに活かす

ここで、意外と見落とされがちな備えについてもお伝えしたいと思います。それは、地域や近所とのつながりです。私は、大雨や土砂災害への備えは個人だけで完結するものではないと考えています。

高齢の方や一人暮らしの方の中には、避難情報が出ていることに気づきにくかったり、避難そのものに手助けが必要だったりする方もいます。私は、近所にそうした方がいる場合、大雨が予想される段階で一声かけるようにしています。「今日は雨が強くなりそうですね」という何気ない会話が、いざというときの声かけにつながると考えているからです。

また、多くの自治体では、避難行動要支援者名簿や、地域の防災訓練といった仕組みを用意しています。私は、こうした仕組みがあることを知っておくだけでも、いざというときの心構えが変わってくると感じています。町内会や自治会の掲示板、自治体の広報誌などで、地域の防災情報をチェックする習慣をつけておくことを私はおすすめしています。

危険警報と特別警報の違いを比較する

ここで、混同されやすい防災情報の違いを整理しておきたいと思います。私自身も最初は名前の違いに戸惑ったので、比較しながら見ていきます。

「危険警報」は警戒レベル4に対応する情報です。危険な場所にいる人は、この時点で全員が避難を検討すべき段階になります。一方で「特別警報」は、さらに深刻な状況を示す情報で、数十年に一度レベルの災害が実際に発生している、あるいは切迫していることを意味します。特別警報が出た段階では、すでに安全な避難が難しくなっている可能性もあります。つまり、特別警報が出るのを待つのではなく、危険警報の段階で行動を終えておくことが理想的だと、私は考えています。

両者を比べると、危険警報は「これから危険が高まる、あるいは高まっている」段階を伝えるもので、特別警報は「すでに重大な災害が起きている、または切迫している」段階を伝えるものだと、私は整理しています。つまり、危険警報を「行動を始める合図」、特別警報を「もはや猶予がない状況」と考えると、時間軸のイメージがつかみやすくなります。私は、特別警報という言葉をニュースで聞いた時点で、避難がすでに手遅れになっている可能性を疑うべきだと考えています。

また今回の見直しでは、河川の氾濫についても「レベル5氾濫特別警報」が新設されました。これまで河川の氾濫には特別警報という枠組みがなかったのですが、観測技術の向上によって、より細かく危険度を伝えられるようになったのです。名称が増えて複雑に感じるかもしれませんが、私はむしろ「数字を見れば危険度がわかる」というシンプルさが増したと感じています。レベルの数字さえ覚えておけば、災害の種類が違っても同じ感覚で危険度を判断できるようになったのは、大きな進歩だと私は思います。

地域タイプ別にリスクを比較する

北海道といっても、住んでいる場所によって警戒すべきポイントは変わってきます。私はここを整理しておくことが、的確な避難判断につながると思っています。

山沿いや斜面の近くに住んでいる方は、土石流やがけ崩れに直接警戒する必要があります。少しの雨でも土砂災害危険警報が出やすい地域なので、日頃からハザードマップの確認を欠かさないようにしてください。沿岸部に住んでいる方は、大雨に加えて高潮や河川の増水にも注意が必要です。低い土地では、道路の冠水が先に始まることが多いので、車での避難がかえって危険になる場合があります。実際、車が水につかって動けなくなり、そこから救助を要請するケースは全国的にも少なくありません。

都市部に住んでいる方も油断はできません。旭川市のように、内陸の市街地でもレベル4の土砂災害危険警報が発表された実例があるからです。私は、都市部だから安全というイメージを一度捨てるべきだと考えています。都市部の場合は、地下街やアンダーパス、地下駐車場など、水が集まりやすい低い場所に特に注意が必要です。

地表では雨が弱まったように見えても、地下空間には水が流れ込み続けていることがあります。私は、都市部にお住まいの方こそ、地下や半地下の空間を日頃から避難ルートから外して考えておくことをおすすめしています。

川のそばに住んでいる方も、忘れてはいけないリスクがあります。大雨が続くと、河川の水位は雨がやんだ後もしばらく上がり続けることがあります。これは、上流に降った雨が時間をかけて下流に流れてくるためです。私は、自宅の近くを流れる川がどこから水を集めているのか、上流の地形も含めて一度確認しておくことをおすすめしています。自分の地域だけが晴れていても、上流で大雨が降っていれば、川の水位は油断できない状態になっているかもしれません。

在宅避難と避難所への避難を比較する

避難という言葉を聞くと、多くの方は避難所へ向かうことをイメージすると思います。しかし私は、状況によっては自宅にとどまる「在宅避難」のほうが安全な場合もあると考えています。この二つを比較しながら整理してみます。

在宅避難が向いているのは、自宅がハザードマップ上の警戒区域から外れていて、かつ建物の耐久性に問題がない場合です。この場合、無理に外へ出て移動するリスクを避けられます。ただし、停電や断水が起きる可能性もあるため、水や食料、簡易トイレなどの備蓄は欠かせません。私は、在宅避難を選ぶ場合でも、いつでも避難所へ移動できるように荷物だけは準備しておくようにしています。

一方で、避難所への避難が適しているのは、自宅が警戒区域に入っている場合や、建物の老朽化が心配な場合です。避難所には、他の住民や自治体の職員がいるため、情報が入りやすく、助け合いながら過ごせるという利点があります。私は、どちらが正解ということではなく、自分の住環境に合わせて事前にどちらを選ぶか決めておくことが、一番大切だと考えています。迷った末に判断が遅れることが、最も避けたい事態だからです。

避難するかどうかを判断する基準を決める

最後に、実際の判断基準について私の考えをお伝えします。迷っている時間が一番危険だからです。

私が意識しているチェックポイントは次の通りです。まず、自分の住むエリアにレベル4の危険警報が発表されているかどうかを確認します。次に、自宅がハザードマップ上の警戒区域に入っているかどうかを見ます。そして、これまでの雨量や今後の予測雨量を確認します。加えて、自治体から避難指示などの避難情報が出ていないかも合わせて確認します。この4つのうち一つでも当てはまれば、私は迷わず避難行動に入るようにしています。

判断に迷ったときほど、「まだ大丈夫だろう」という気持ちが先に立ちがちです。しかし、これまで北海道で起きてきた急激な雨の強まり方を見る限り、私は「様子を見る」という選択肢を極力とらないようにしています。早めに動いて何もなければ、それは一番良い結果です。

逆に、動くのが遅れて危険な状況になることだけは、絶対に避けたいと私は考えています。家族に高齢者や小さな子どもがいる場合は、移動そのものに時間がかかることも忘れてはいけません。私は、そうした家庭ほど、より早いタイミングでの避難を心がけるべきだと感じています。

よくある質問

Q. 危険警報が出たら、必ず避難所に行かなければいけませんか?

いいえ、必ずしも避難所に行く必要はありません。外に出ることがかえって危険な場合は、自宅の2階以上で崖や斜面とは反対側の部屋に移動する「垂直避難」でも構いません。大切なのは、少しでも安全な場所に身を置くことです。

Q. 夜中に危険警報が出た場合、どう行動すればいいですか?

暗い中での移動は転倒や道路冠水などのリスクが高まります。私は、無理に外へ出るよりも、自宅内でより安全な部屋へ移動することを優先します。日中のうちに早めの避難を済ませておくことが、一番安全な方法だと考えています。

Q. 自宅がハザードマップの警戒区域に入っていない場合は安心してもいいですか?

完全に安心はできません。ハザードマップはあくまで想定に基づくものであり、記録的な大雨では想定を超える被害が出ることもあります。区域外であっても、周辺の状況や気象情報はこまめに確認することを私はおすすめします。

Q. 「危険警報」と「特別警報」はどちらが危険度が高いのですか?

特別警報のほうが危険度は高くなります。危険警報は警戒レベル4、特別警報はさらに深刻な状況を示す情報です。特別警報が出るのを待つのではなく、危険警報の段階で避難を終えておくことが望ましいと私は考えています。

Q. 雨がやんだら、もう避難する必要はありませんか?

雨がやんでもすぐに安心はできません。地盤に染み込んだ水分が抜けきるまでは、土砂災害のリスクが残ります。私は、雨がやんだ後もしばらくは崖や斜面の近くに近づかないようにしています。

Q. 非常持ち出し品はどこに置いておくのがいいですか?

私は玄関のすぐ近くなど、すぐに手に取れる場所に置くようにしています。寝室や物置の奥にしまい込んでしまうと、慌てているときに取り出せなくなるおそれがあります。家族全員が置き場所を把握しておくことも大切です。

Q. 車で避難するのは危険ですか?

状況によっては危険です。道路が冠水していると水深がわかりにくく、車が動かなくなることがあります。私は、道路がすでに冠水している場合は車を使わず、徒歩でより安全な場所へ移動することをおすすめしています。

Q. 北海道は本州に比べて土砂災害が少ないというのは本当ですか?

以前はそう言われることもありましたが、私はもう当てはまらなくなってきていると感じています。旭川市や豊浦町のように、内陸や沿岸を問わずレベル4の危険警報が発表される事例が増えています。北海道だから安心という考え方は、一度見直したほうがいいと私は考えています。

Q. 在宅避難と避難所への避難、どちらを選べばいいかわかりません。

私は、自宅がハザードマップの警戒区域に入っているかどうかを基準にしています。区域に入っていない、かつ建物に不安がない場合は在宅避難を、区域に入っている場合は早めに避難所へ向かうことを選んでいます。迷ったときは、より安全な選択肢を優先することをおすすめします。

Q. 停電したときは、どうやって最新の情報を確認すればいいですか?

私は、電池式やソーラー充電式のラジオを一台用意しておくことをおすすめしています。スマートフォンの充電が切れてしまっても、ラジオがあれば気象情報や避難情報を確認できます。モバイルバッテリーもあわせて備えておくと安心です。

まとめ

ここまで、北海道の現状、新しい防災気象情報の仕組み、土砂災害の起こる仕組み、そして今日からできる具体的な備えと避難の判断基準について、順番にお伝えしてきました。情報量が多く感じられたかもしれませんが、一つひとつは決して難しいことではありません。私は、まずはハザードマップを開いてみることから始めるだけでも、大きな一歩になると考えています。

この記事では、北海道で相次いでいる大雨と土砂災害について、私自身の考えを交えながらお伝えしてきました。2026年5月から始まった「危険警報」という新しい仕組みは、私たちがより早く、より直感的に危険を察知するためのものです。豊浦町や陸別町、旭川市で実際に起きた出来事を振り返ると、北海道であればどの地域でも同じことが起こり得ると、私は改めて感じています。

ハザードマップの確認、情報収集の手段の確保、非常持ち出し品の準備、家族での避難ルールの話し合い、そして避難の判断基準を決めておくこと。この一つひとつを今日のうちに済ませておくことが、いざというときに私たちの命を守ってくれます。備えは特別なことではなく、日々の暮らしの延長線上にあるものだと、私は考えています。

大雨や土砂災害のニュースは、遠い場所の出来事のように感じられることもあります。しかし、旭川市や豊浦町で起きたことは、条件がそろえば北海道のどの地域でも起こり得ることです。次に大雨のニュースを目にしたときは、ぜひこの記事を思い出して、早めの行動につなげていただきたいです。私自身も、これからの大雨シーズンに向けて、備えを見直していきたいと思っています。

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この記事を書いた人

北海道で暮らして30年。1児の父親です。
北海道での生活や北海道の観光地など、北海道にかかわることを取り上げていきたいと思います。

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